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0091 趣味の世界

December 08, 2012

明日の電子工作フェスティバル2012 に出展します!

明日12月9日、3331 Arts Chiyodaで開催される電子工作フェスティバルにオンド・マルトノMIDIコントローラを展示します!

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残念ながら拙作(下写真)は受賞には至りませんでしたが、展示させていただける事になりました。以下はフェスティバルのウェブサイトから。

生活、エンタメ、ビジネス、アートを支える技術である電子工作の文化を広めることと、才能あるクリエイターを発掘するために開催される、年に一度の作品発表会「電子工作コンテスト」のフィナーレを飾るイベント「電子工作フェスティバル」を2012年12月9日に開催いたします!

日時 2012年12月9日(日)12:00-17:00
会場 3331 Arts Chiyoda
   東京都千代田区外神田6丁目11-14
   ※メイン会場:体育館(2F)
   第2会場:はんだづけカフェ(3F)
会費 入場無料

詳しい情報はウェブサイトをご覧ください。

オンド・マルトノMIDIコントローラを一般に展示するのは初めての事。できる限り演奏OKにしたいと思います。他にも60作品ほど展示されるようなので、ご興味のある方は是非ご来場ください。Makerの皆さん、観客の皆さんに会えるのが楽しみです!

20120706title 1

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投稿者 galliano : 07:43 PM

November 10, 2012

オンド・マルトノMIDIコントローラーを電子工作コンテスト2012に応募しました。

今年3回目を迎える『電子工作コンテスト 2012』に、今年制作した『オンド・マルトノMIDIコントローラー』を応募してみました。3分に短縮した応募用ビデオを作成したので是非ご覧ください。

説明文も応募用に新調。材料や秋葉原という言葉を散りばめてみましたww。

「オンド・マルトノMIDIコントローラー」です。モーリス・マルトノによって1928年に発明されたオンド・マルトノを、デジタル技術で復活させました。Arduinoと精密ポテンショメータ、アルミプーリー、タコ糸、キーホルダーリングや圧力センサなどを使って制作。材料は東急ハンズと秋葉原で調達。音源はKORGのソフトシンセ「Mono/Poly」を使用。ビデオの後半ではサン=サーンスの「白鳥」を演奏しています。MIDI信号を出すオンド・マルトノコントローラーは、知る限り世界唯一だと思います。

More info at "Ondes Martenot MIDI controller project"
Part1 http://gam.boo.jp/blog/archives/2012/07/midi.html
Part2 http://gam.boo.jp/blog/archives/2012/08/midi_1.html
Part3 http://gam.boo.jp/blog/archives/2012/09/midiondes_marte.html

電子工作コンテスト 2012の応募作ビデオを見ると強豪が揃ってますね。12月が発表のようですが、さー果たして結果はどうなるかっ!楽しみです!

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投稿者 galliano : 10:13 PM

September 02, 2012

DIY オンド・マルトノMIDIコントローラの制作(3)DIY Ondes Martenot MIDI controller project (3)

/ 1 / 2 / 3 /

今年の5月から7月にかけて、幻のフランス製電子楽器『オンド・マルトノ』の発想をベースに『オンド・マルトノMIDIコントローラ』を制作した。その過程について3回に分けて記録する。最終回は組み立て後の仕上げ・プログラミング作業と今後の展開について。Arduinoスケッチも公開します。


完成したオンド・マルトノMIDIコントローラの試奏ビデオ

 

最近出たMiniNovaが気になってます。

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2の続き)

やっとテストベッドがカタチになったのだが、音を出す前にすべき事はまだまだある。

まずは音程をコントロールするために、リング位置に応じたピッチベンド数値を出力する計算式が必要だ。最初にArduinoがリング位置をどのように認識しているかを確かめてみる。準備としてArduinoアプリの『ファイル/スケッチの例/01.Basics/』にある『AnalogReadSerialスケッチ』を使用し、Arduinoと精密ポテンショメータを接続、読み込んだ数値をシリアルモニタ上に表示させておく。次に真鍮製の小さな釘を半音部分に打ち込んだ『音程ボード』をテストベッド上に仮固定し、リングに人差し指を入れ、一番低い『ド』の位置まで指先を左にスライドさせる。シリアルモニタ上に表示された数値は『335(精密ポテンショメータの位置によって異なる)』。次に指先を3オクターブ分右にスライドし、一番高い『ド』の位置まで移動させる。このときの数値は『804』。この結果、3オクターブの数値の差は『469』となった。この数字を用いて計算式を作成する。(注:Arduinoは電源の状態によってアナログ読み込み数値に差が生じる。上記の値はUSB給電の場合であり、電源の電圧などにより数値が変わってくるので注意。またMIDIのピッチベンドは本来『16383』というかなり細かい解像度でコントロールできるのだが、Arduinoから得られる精密ポテンショメータの分解能は1024しかない。ただし469を3オクターブ分の音数36で割ると半音あたりの解像度は『約13』となり、聴覚上段差を感じる事はほぼ無いと予測される。本当はあと数倍の解像度が欲しいところなのだが。)

音程ボードとリングのディテール。鍵盤は原寸大のカラーコピー。
IMG 4096

ここまでの文章でお気づきの方もいるだろうが、このオンド・マルトノMIDIコントローラ、要は大きなピッチベンドホイールである。ノートのオンオフMIDI情報はシンセサイザーの『特定の高さのキー』をオンオフするだけで、音程は全てピッチベンドの数値で決まってくる。たとえばリングに通した指先が『特定の高さのキー』の位置にある時は、ピッチベンド数値はゼロである。その位置から指先を右に動かすと数値がプラス方向に拡大し、音程が上がっていく。左に動かせば数値が徐々にマイナスとなり、音程が下がる。この変化は一定で直線的なので、計算式は単純だ。今回のテストベッドでは3オクターブ幅のうち『左端から2つめのド』を『特定の高さのキー』と設定し、ピッチベンド数値がゼロになる位置として計算式を作成した。

x=(y-z)/0.03815
x=求めるべきピッチベンド量
y=精密ポテンショメータの現在の数値
z=『左端から2つ目のド』位置の精密ポテンショメータの数値
0.03815≒(469/3*4)/16383 精密ポテンショメータ数値とピッチベンド数値の比例定数

数式のための計算メモ
計算式

ところで上の式を用いて4オクターブをコントロールするためには、使用するソフトシンセのピッチベンド幅が±24であることが必要である。この幅を備えているソフトシンセの中から、私はKORG Legacy CollectionのMono/Polyを選択した。高校時代にMono/Polyの実機を所有していた事が選択の理由だが、ピッチベンド幅を±24に設定できるシンセサイザーであれば何でも構わない。

KORG Mono/Poly
スクリーンショット 2012 09 02 10 34 04

音程コントロールのための計算式は完成した。次は音量コントロール部分の作業を進めよう。組み上げたテストベッドには暫定的にスライドボリュームを取り付けていたが、迅速な音量コントロールが出来ない事がエア演奏により判明したため、オリジナルオンド・マルトノのトゥッシュ部分の様に指の圧力でコントロールする仕様に変更した。マイクロスイッチに前述小型圧力センサを接着し、マイクロスイッチでノートのオンオフを、指先にかける圧力の大小で音量をコントロールする事にした。こちらも先ほど使用した『AnalogReadSerialスケッチ』を使って圧力センサからの数値を読み込み、簡単な数式を作成した。

トウッシュ部分アップ
IMG 4344

ここまでの計算式などを元にして初期のスケッチが完成、YAMAHA USB-MIDIインターフェース UX-16を通じてソフトシンセに接続し動作をテストしてみた。すると…音が…鳴った! 音程ボードに合わせて気持ちよく演奏ができる!しかもレーザーテルミンの時のような音程の誤差が無い!(1参照)ビブラートもリアルタイムでばっちり!念願の、楽器として演奏できるレベルである。単に計算した通りに動いただけなのだが、私はすっかり感動してしまった。この『実働した』という瞬間が電子工作の一番の醍醐味である。

しかしMake:の世界は甘くなく、すぐに新たな問題が出現した。しばらく演奏しているとチューニングがズレてくるのだ。原因はタコ糸の『滑り』である。演奏中にリングを左右に素早く動かすとタコ糸とプーリー位置にズレが生じ、その蓄積によって段々とチューニングがズレてくるのだ。これではとてもじゃないが楽器とは呼べない。さっきの喜びはどこへやら。そこでさらなる試行錯誤を繰り返し、プーリーにヤスリでギザギザの滑り止め加工を施す事と、任意のリング位置を瞬時にピッチベンド量ゼロ位置に設定できるチューニングボタン(下の完成画像参照)を追加することで問題を解決した。演奏の合間にチューニングするというのはなかなかアナログな行為であり、楽器っぽくて気に入っている。

プーリーの滑り止め加工
IMG 4097


ここで仮組みしていた部品などを固定し、オンド・マルトノMIDIコントローラの基本的な部分が完成した。

完成画像(クリックで拡大)
20120706title

いったん完成の後も、様々なモディファイを行なっている。まずはオリジナルオンド・マルトノにもあるような、演奏中に音の表情を変えるためのカットオフスライダを装備した。これがなかなか具合が良い(上写真及び演奏ビデオ参照)。また、ピッチベンド幅調整用ボリュームも追加し、ソフトシンセの音色作成の際に利用している。音色については前述したMono/Polyでオンド・マルトノに近い音を数種類作成した。しかしこれはMIDIコントローラなのでオリジナルの音色にこだわる必要はなく、楽曲に合わせて幅を広げて行きたいと思っている。将来的な予定としては、4オクターブ以上の演奏に対応できるようオクターブUP/DOWNボタンを追加する予定である。その他にも音色変更用のボタンを追加したいと考えており、丸裸のデザインもなんとかしたい。コントローラの進化は当分続きそうだ。

制作に要した期間は約2ヶ月、金額は約15000円。内訳は、Arduino2760円、プーリーが4つで3360円、精密ポテンショメータが約1500円、圧力センサが800円程度、あとは各種スイッチ、抵抗類、ブレッドボード、配線、板、ネジなどである。

初期配線図(最終のものではありません・クリックで拡大)
配線図

さてお待ちかねの演奏である(といっても冒頭と同じ映像なのだが)。最初はテルミン定番の『白鳥(サン・サーンス)』からということで、GarageBandでカラオケを作成し、演奏してみた。かなり良いところまできていると思うのだが、いかがだろうか。この先、トリ音さんが演奏していた『亜麻色の髪の乙女』や『月の光(ドビュッシー)』など、レパートリーを広げたいと思っている。呼ばれれば演奏もします(笑)。

演奏してみました(アンコール)

3回連載『オンド・マルトノMIDIコントローラの制作』は以上である。実物を見たこともないオンド・マルトノを、「出来るような気がする」という思いだけでなんとか制作することができたのは、やはりArduinoの存在が大きい。ハードウェア(工作)とソフトウェア(プログラミング)を組み合わせて問題を解決するプロセスはパズルで遊んでいる感覚に近く、とても楽しいものだ。ビバ、フィジカルコンピューティング!

このエントリをきっかけに、一人でも多くの人がArduinoを触るようになれば望外の幸せである。

 

/ 1 / 2 / 3 /

スケッチ/Sketch

////////////////////////////////////////////////////////////
// Ondes Martenot MIDI controller for Arduino UNO 9V v0.0
// Mitsushi "Galliano" Abe 2012.9.1
// http://gam.boo.jp/blog/archives/2012/07/midi.html
////////////////////////////////////////////////////////////
// Connect the pressure sensor (volume) to A0, the micro switch (note on) to D7
// Connect the center pin of 10-turn potentiometer (pitchbend) to A1
// Connect the push switch (tuning adjust) to D8
// Connect the center pin of slide potentiometer (cut off, not must) to A3
// Connect the center pin of potentiometer (to control pitchbend range, not must) to A2
// Connect Mac>>USB-MIDI(IN)>>Arduino
// The software synthesizer must have +- 24 pitch bend range for 4 octave control
////////////////////////////////////////////////////////////

#include <MIDI.h>

#define SWITCH 7 // connect the micro switch to D7
#define PITCHADJUST 8 // connect the push switch to D8
int PITCHADJUST_RANGE = 0;
int PITCH_RANGE = 24;

#define PITCHINPUT 1 // connect the center pin of 10-turn potentiometer to A1

int sensorPin = 0; // connect the pressure sensor to A0
int sensorValue;
int midiValue = 0; // volume Value
int old_midiValue;
int cc = 7; // main volume for MIDI control change

int bendPin = 2; // connect the potentiometer to A2
int bendValue;
int midibendValue = 0; // bend Value
int old_midibendValue;
int br = 58; // MIDI bendrange change (depends on user's difinition)

int cutoffPin = 3; // connect the slide pot to A3
int cutoffValue;
int midicutoffValue = 0; // cutoff Value
int old_midicutoffValue;
int cu = 74; // MIDI cutoff change

int midiCh = 1;
int notecounter = 0; // Counter used to avoid refrainig note on
int val1 = 0;
int val2 = 0;
int data3 = 0;

int MIDI_ROOT_NOTE = 60;
byte lowerBits; // Pitchbend value LSB
byte upperBits; // Pitchbend value MSB
int iCounter = 0; // Counter used to reduce the sample rate
byte noteOnToggle = HIGH; // Used to hold the state of the beam

float MIDIPITCHSCALE = 0.03785;

void SendMIDI(char cmd, char data1, char data2)
{
Serial.write(byte(cmd));
Serial.write(byte(data1));
Serial.write(byte(data2));
}

void control(){


val1 = digitalRead(SWITCH);

if(val1 == HIGH)
{
notecounter = notecounter + 1;
if(notecounter == 1)
{
SendMIDI(0x90, MIDI_ROOT_NOTE, 127); // Send the root note
}
}
else
{
// NOTE OFF
SendMIDI(0x80, MIDI_ROOT_NOTE, 127); // Silence the note
notecounter = 0; // Reset the counter
}
}

void volume(){

sensorValue = analogRead(sensorPin);
midiValue = sensorValue / 7.6;
if(midiValue>127){midiValue=127;}

if(midiValue != old_midiValue)
{
SendMIDI(0xB0, cc, midiValue);
}

old_midiValue = midiValue;

}

void bendrange(){
// connect the potentiometer to A2
// this pot controls pitchbend range
// this is not mandatory
bendValue = analogRead(bendPin);
midibendValue = bendValue / 8;
if(midibendValue>127){midibendValue=127;}

if(midibendValue != old_midibendValue)
{
SendMIDI(0xB0, br, midibendValue);
}

old_midibendValue = midibendValue;

}

void cutoff(){

cutoffValue = analogRead(cutoffPin);
midicutoffValue = cutoffValue / 8;
if(midicutoffValue>127){midicutoffValue=127;}

if(midicutoffValue != old_midicutoffValue)
{
SendMIDI(0xB0, cu, midicutoffValue);
}

old_midicutoffValue = midicutoffValue;

}

void ProcessAnalogValue(byte i)
{
// get a value for the GP sensor on pin i
float _x = Z(i);

val2 = digitalRead(PITCHADJUST);

if(val2 == HIGH)
{
data3 = analogRead(1);
PITCHADJUST_RANGE = 608-data3; // 608 is the middlepoint of pitchbend plus 1
}


// 0 - 16383 is the full 14 bit pitchbend range
int _converted = (int)((_x-297+PITCHADJUST_RANGE)/ MIDIPITCHSCALE);

if (_converted > 16383)
{_converted = 16383;}

if (_converted < 0)
{_converted = 0;}

// Convert this 14 bit range value to LSB and MSB bytes
lowerBits = (byte)(_converted & 0x7F);
_converted >>= 7;
upperBits = (byte)(_converted & 0x7F);

// Now output the message
SendMIDI(0xe0, lowerBits, upperBits);

}

float Z(byte pin)
{
int tmp;
int data1 = 0;
int data2 = 0;
int summary = 0; // summary of input data
int h;

// get average data from analogpin0
for(h=0;h<10;h++){
data1 = analogRead(pin);
summary = summary + (data1);
}
tmp = summary/10;
return (float)tmp;
}

void setup(){

MIDI.begin(1);
Serial.begin(31250); // Set MIDI baud rate:

SendMIDI(0xB0, 0x65, 0);
SendMIDI(0xB0, 0x64, 0);
SendMIDI(0xB0, 0x06, PITCH_RANGE); // Set pitchbend range

pinMode(SWITCH, INPUT);
pinMode(PITCHADJUST, INPUT);

}

void loop(){

volume();
bendrange();
cutoff();
control();
ProcessAnalogValue(PITCHINPUT);
delay(1);

}

 

Arduinoを始めるにはこの本から。

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投稿者 galliano : 08:12 PM

September 20, 2009

Weekend Project: Hasselblad iPhone Grip

P1050831.JPG

Zgrip iPhone Jr.をご存知ですか。これは動画などを安定して撮影するためにiPhoneを横向きにホールドするグリップで、田中長徳さんのtwitterで知りました。値段は$69。思わず注文しそうになったのですが、「これは自分で作れるのではないか?」と思い、手元にあったHasselblad製のピストル型Gripを流用して作ってしまうのがガリアーノ流なワケです。以下はその詳細画像です。



Hasselbradのロゴがシブい!残念ながら引き金でシャッターは、押せません。
P1050834.JPG


家具用?のアングル材を流用。Hasselの5/16インチネジサイズにタップを切る。
P1050830.JPG


固定は髪留め用のゴムです。見栄えはいまひとつですね。
P1050832.JPG


パーツ一式の図。金属加工に3時間。グリップはiPhoneより遙かに重い。
P1050829.JPG
そして使い勝手なのですが、おいおいtwitterで報告しまっす!
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投稿者 galliano : 11:32 AM

May 27, 2009

amazing Katamari Damacy controller


KellbotさんがArduinoを使って作成した塊魂用のスチールボールコントローラー。こういうの欲しかったんだ!ほんっとArduinoは素晴らしい。皆を自由にしてくれる。ソースはCrunchGearから。TechCrunchは知ってたけど、CrunchGearがあるのは知らなんだ。

映像の元ネタのサイズは幅640pixel。上の画像はhtmlをいじって480pixelにしてます。そろそろこのブログ、幅広げなくちゃね。
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投稿者 galliano : 05:25 AM

May 17, 2009

Laser Theremin完成

先日YouTubeでレーザーハープなるものを発見したんですが、それがまぁ超未来的でかっこよかったワケです。どんな画像かというと、コレですね。

ジャン・ミッシェル・ジャールっていうフランス人の音楽家が演奏してるんですが、この人はシンセサイザーミュージックの草分けの人で、とっても古い人です。僕は80年ごろに彼のレコード を買ってます。もう29年前ですね。iTMSで買い直して未だに聞いてます。しかし、彼がレーザーハープでパフォーマンスやってたというのは知らんかった。最近の話なんでしょかね。よくわかりません。

それで話はいつものArduinoに移るんですが、ジャン・ミッシェル・ジャールに影響されてレーザーハープを自作した人がいたんです。この人ですね。しかもその自作記事が雑誌Make:の日本版最新号 に掲載されてたんです。GW前に発売されたばっかりの第六号に!というわけで僕の「GWにやりたい事第一位」はレーザーハープの作成と決定したのですが…なになに?『弦の数が多いハープを製作する前に、まずは1弦のレーザーテルミンを制作して作業に慣れるべし』と記事にあったので、その通りに作ってみたというのが今回のお話。


P1030626.JPG

というわけでコレが完成したレーザーテルミンです。この正体不明な感じがカッコイイと思ってるんですがいかがでしょう。実はコレけっこうデカくて全長90センチあります。手前側にレーザー発光部と赤外線測距センサがあって、向う側には測光センサがあります。この間に手を入れるとレーザーが遮られてMIDIのノートオン信号が流れます。それと同時に測距センサからの距離に応じてピッチベンド情報が送られて、MIDIで接続されたシンセサイザーの音が鳴るという仕掛けです。手をレーザー発光部に近づけると音が低くなります。普通のテルミンと逆ですね。台の上にある丸い物体は音階の目安用の磁石。コレがないとデカすぎて正確に演奏できません。なんとなくフルートっぽく見えるんで気に入ってます。


P1030559.JPG

これがレーザーの発光部。1個500円。秋月にて購入。しかしこれが赤色レーザーなんですよねぇ。緑色レーザーの方がカッコイイんだけど、1個6500円するのであきらめました。さてコレ500円と安価ですがレーザーはレーザーなので、光を裸眼で見るのは禁止されてます。網膜を確実に痛めます。そういう危険な部分もあるので、このサイズのレーザーテルミンが市販される事は永遠に無いでしょー。


photo.jpg

こちらが回路部。下の緑色の基盤がArduinoです。彼が各センサからの情報を判断し、計算してMIDIデータを送信します。完成後、音はすぐ出るようになったんですが、測距センサからのピッチ情報を安定化させるのに苦労しました。なるほど雑誌Make:が『まずは1弦のテルミン制作から始めるべし』と言ったのは、各自ここで独自のノウハウを取得すべしと、そういうことですね。わかります。

というわけで完成したレーザーテルミンを演奏した映像がこちら。



途中から暗くなっちゃうんですけど、なんでこんなに暗くしたかというとレーザーの光を見せたかったからです。しかし真っ暗ですね(笑)。まぁそんなわけでGWを費やして制作したレーザーテルミンですが、完成してからいろんな気づきがありました。

1)まずはやっぱりArduinoは偉いという事。元々電子工作は好きだったけど、レーザーでMIDIをコントロールする機器を自分で制作することができるなんて考えた事もなかった。これまで電子楽器制作はプロの領域だったし、コンピューターをいじるのはエンジニアの仕事だった。そんな定義が少しずつ壊れてきているのを実感してます。コンピューター遊びの幅は確実に広がってるね。

2)次に、フィジカルコンピューティングの未来は明るいということ。Arduinoがあることで、電子の事を詳しく知らないデザイナーやアーティストもいろんなアイデアを実現させることができます。アートの世界も変わって行くでしょうな。これはですね、相当面白くなりそうですよ。

さて、6弦ハープの作成はいつになるのか。。。それは乞うご期待ってことで。


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投稿者 galliano : 08:01 PM

April 18, 2009

My First Arduino

ウェブショップ『スイッチサイエンス』が出店していたので、念願のArduinoを購入。Arduino(アルディーノ)とはオープンソースで提供されているフィジカルコンピューティングのためのプラットフォームで、要は現代の高度化したパーソナルコンピュータと自作した様々な外部機器をつなぐインターフェイスみたいなものです。記憶部と演算部を持っているので、スタンドアロンでも使える所が日本製のGainerと違うところ。ってわけわかんないと思いますが、Arduinoは今、理系人間の間でものすごい人気です。飛ぶように売れてました。うーんこれを使って何を作ろうかなー。

というエントリを書いたのは去年の11月。その後5ヶ月の間眠らせちゃってたArduinoなんですが、下の本「Arduinoをはじめよう」を購入し、先日稼働させる事に成功しました。スケッチをアップロードしてLEDが周期的に光った時は実に感動!フィジカルコンピューティングを肌で感じた瞬間でした。あとは各種センサを買って、サーボを繋いで、ピエゾスピーカーも買って…、しばらく退屈しないぜい!


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5 日本語リファレンスだけでも価値があります
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投稿者 galliano : 06:52 PM

May 15, 2008

ジュールシーフ完成! Joule Thief Insect was complete!

このところ企画しまくりの日々が続いてまして、ふと気がつくと脳の疲労ゲージがレッドゾーンに突入!

休んでいても蒸気機関車のように湯気を吹き上げ続ける頭をクールダウンさせるためには…、これは久しぶりに趣味にどっぷりつかるべきである!ということで1日お休みをいただき、MAKEのホームページで発見して以来試作を重ねてきたジュールシーフを仕上げました。

※ジュールシーフとは、3V以上じゃないと点灯しないLEDを1.5Vの電池1個で点灯させる昇圧回路のこと。ジュエルシーフ(宝石泥棒)にかけてるダジャレネーミングだそうで。詳しい説明はこちら

5401893 3144400270

完成までの道のりは長かった!何度テストしても昇圧回路が思うように働かず、部品交換のために秋葉原に3回通い、LEDが点灯するまで一週間。やっとのことで回路テストが成功してからはお楽しみのボディデザイン。真ちゅう製のなかなか可愛いヤツが誕生しました。ボディは導通性があるのでアースとして利用。

5401893 48535320

後ろに見える線はフレーム外にある1.5V単四電池ボックスに繋がっています。
虫のように作ろうと思ったんだけど、完成後よく考えてみたら虫って6本足だよね!

5401893 3512471387

回路は隠さず、目で楽しめるように空中配線。
内臓が見えてる透明な熱帯魚のイメージで。
コンパクトデジカメの接写は難しい…。

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秋葉原のパーツ屋情報もずいぶん増えました。マルツパーツ館なんて初めて行ったよ。

さて、次は何を作ろうかなー。

Here is a Joule Thief Insect made in Japan.

The circuit was so simple but it had not worked for a week. I changed some parts but result was same. At last, I bought a ferrite core made for 50kHz-500kHz at AKIHABARA and wound 19 times using enamel line. Then it worked!

Please watch my baby insect. How pretty it is:-).

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投稿者 galliano : 03:04 AM

May 14, 2005

発明趣味1(2000 33歳)

P1000131-12000年頃のある日、突如アイデアが頭にひらめき、携帯用の黒受話器を猛然と制作する。そして携帯より重くて大きいというたいへんバカバカしくも楽しいものが完成した。

そのころといえば携帯電話は「軽く・小さく」がキーワードで、重量が100gを切ったP201が大ヒットしていた時代。そして交換用のスケルトンボディなどが売られ、携帯電話のカスタマイズが大流行していた頃。

受話器は本物でずっしりとしたモノ。船舶通信用受話器を流用。長電話しても疲れない。握る部分のスイッチに配線を施し、携帯電話に触れることなく電話を取ったり、切ったりできる。

完成後、三宿のバーでみせびらかしていたら見知らぬオヤジに2万円で買われてしまう。その後友人達にも制作を頼まれるようになり、10台ほど制作・販売した。「これは売れるのではないか」と事業化を計画し、実用新案まで取得し、「課長、お電話ですよ」という商品名まで考えたが、似た製品が大手おもちゃメーカーから出るということがわかり商品化を断念。その後2000年9月に某社から発売された「なんちゃって黒電話」を見てみると、大きさも重さもリアルな受話器の半分ぐらいの完全なおもちゃ仕様。こちらは本物・高級;・オトナ仕様ってことでそのまま商品化すれば良かった〜と思い、がっくり(笑)。

この黒受話器、今も一台持ってて、ちゃんと動きます。これってクルマの運転中に使ったら捕まるのだろうか…

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March 12, 2005

建築趣味(1985-1990 20歳ごろ)

Omotesando3-1武蔵野美術大学建築学科で建築を学ぶ。

年4回の課題提出。前日徹夜になるのは今と生活がいっしょ(笑)
プロダクトデザインもやってみたかったが建築学科にはそういうカリキュラムはなかった。

写真は1988年設計の表参道プロジェクト。当時から老朽化が問題になっていた同潤会アパートの一つを解体してアパートメントと商業スペースの複合施設にリニューアルという提案。今この場所には安藤忠雄さん設計の商業施設が建築中です。

Omotesando2-4この建築のテーマは以下の2つ。

1:過密都市東京で繰り返し行われる建築という作業は、それ自体が生物的であり、細胞のようなものではないか?
2:都市に突然出現したフランケンシュタインは、花畑で出会ったあの少女に再び出会えるだろうか?

わけわかんないですよね(笑)でもあまりにも異彩を放っていたせいか、なぜか参考作品に選ばれましたよ…

当時好きだった建築家、高崎正治さんの影響を受けてます。

Omotesando1-3左が商業施設。美容室やバーなどを想定。波打ってるのは帯状に切ったガラスです。右はワンルームのアパートメント。その間を渡り廊下が結んでいます。鉄骨は1本のこらず奇妙な形にねじまがり、その内側に同じ曲率で曲げたネオンが仕込んであります。夜は帯状のガラスからもれる店の光とネオンの輝きが表参道の街を妖しく照らします。

これを設計したずっと後にこの建築を発見して、ウィーンまで見に行きましたよ…

1クリック毎にで元気が出ます!
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投稿者 galliano : 01:24 AM | コメント (0) | トラックバック

February 19, 2005

アニメーション趣味(1984 17歳)

Kokenanimation1984-Small

アニメ作家にもなりたいと思っていた高校時代。高校生活最後の、5月の文化祭で自作のアニメを上映する。はじまりの朝、9時からのドキドキの初映が終わると同時に観客から拍手が起き、背筋がぞくっとするほどの感動を覚える。そしてその拍手はその後のわたくしの人生をかなり決定してしまったのであった。

その年の初頭から、5月の文化祭で映画かアニメを上映することは決めていた。しかし企画が決まらない。結局アニメを作ることにしたのだが、やはりストーリーが生まれない。苦し紛れの落書きを繰り返す中、突如生まれたのがこのアニメの物語である。

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【ストーリー】
舞台は機械の理由なき反乱によって完全に崩壊した神戸。
その街を彷徨うように歩くセーラー服姿の女子高生。
彼女は瓦礫の下敷きになって、息も絶え絶えになっている
男性を発見する。その男は、ある物を彼女に渡し、息絶える。
その姿を戦車M-1エイブラムスが見ていた!
戦車は、彼女を抹殺しようと行動を開始する…
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いまだにCM試写の瞬間は、その文化祭の時と同じ種類のドキドキを感じている。
上は上映したアニメKOKEN OPENING ANIMATIONのコンテ表紙。そう、今が38歳だから、もう20年以上もコンテを描き続けているわけで… 絵やストーリー、映像の見せ方などは当時からファンであった宮崎駿氏による「風の谷のナウシカ」や庵野秀明氏の影響をうけている。しかし実質制作期間が3日ぐらいだったこともあり、完成度はひどいものでしたよ…
(庵野さんは今ティーダの広告に出てますね→TIDA BLOG たけくまさんのブログでも突っ込みが☆)
そして最終的な発想の元になったネタは、オタキング岡田氏や庵野氏を中心としたチームで作られたコレDAICON OPENING ANIMATIONである… そう、わたくしは当時から筋金入りのオタクだったわけで。今、オタクと言ってもそんなに恥ずかしくない状況がやってきた事はホントにウレシイですよ… (笑)いずれ年寄りになったらまたアニメを作りたいな。
追記:その10年後に発生した阪神大震災で、かつて想像した「崩壊した神戸」
瞬時にして現実化したのを見たわたくしは本当に慄然としました…

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この自作アニメに使用された音楽は、
すべてナウシカの音楽でした!
庵野氏も一部制作を担当しています。
今見ても古さを感じない名作です。▼

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風の谷のナウシカ

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投稿者 galliano : 06:07 PM | コメント (2) | トラックバック

February 18, 2005

漫画趣味(1984 17歳)

Macknouchi1984-2-3

大友克洋にあこがれ、漫画家になろうと思っていた高校時代。小池一夫先生が塾長をつとめる劇画村塾(げきがそんじゅく)の神戸校がはじまると聞き,親に頼み込んでお金を出してもらい神戸教室第一期生となる。確か1年の学費が67000円だった。

1年目で優秀と認められれば2年目の特待生コースに入学を許され、2年目は学費免除というシステム。そして高校1年から通い始めたわたくしはマンガ作品を全然書かないのに、口八丁手八丁で運良く高校2年生の特待生になれたのでした。西村しのぶさん、田中圭一さんは神戸教室の同期、高橋留美子さんや狩撫麻礼さん(映画とマンガ『オールド・ボーイ』の原作者)は劇画村塾東京校の先輩。って東京校の人とは会ったことないですけど。漫画家の夢いまだにあきらめられず、いつか漫画の原作を書く予定。上は当時、友人主催のイベントのために作成したフライヤー表紙。のっけから相当レアですよ…(笑)


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▼「土屋ガロン」は狩撫麻礼さんの別ペンネームです。

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オールド・ボーイ 8 (8)

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投稿者 galliano : 02:34 AM

趣味の世界(1984~2004)

Logo

ご存じの方も多いかとは思いますが、わたくしgallianoは、先日フジテレビのニューデザインパラダイスに出演して「新しいカルタ」をデザインしました。これがなかなか苦しくも楽しい体験だったのですが…

まず最初に出演の打診をいただいた時は、出演デザイナーとして採用するかどうか最終検討するために自分のプロフィールを提出して欲しいと言われていたのでした。プロダクトデザインが大好きで、自分でも一度是非やりたい!と思っていた僕は、即座に自分のこれまでのデザインや変なグッズの製作体験を書類にまとめ、提出しました。出演できたのはこの書類のおかげかも…!?その書類は、題して、『阿部光史 趣味の世界』なのでした。恥ずかしい題ですね〜ちょっと狙ってたんですけど(大笑)。

では順次、その趣味の世界(1984~2004を公開していきます。



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▼ちなみに「新しいカルタ」、ここにはまだ載ってませんよ…
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投稿者 galliano : 02:03 AM | コメント (5) | トラックバック