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November 2010
November 23, 2010
ロンドンのデジタルサイネージレストラン
オーダーヘッドプロジェクションシステムを駆使したレストランがロンドンにオープンしたそうです。各テーブルが独立したデジタルサイネージなっていて、無線でネットワークが組まれているらしい。こりゃ行ってみたいね!レストランのサイトはこちら、インタラクティブな注文システム「E-table」を開発したのはこちら。
inamo restaurant
Opening Times:
Mon-Thu 12am - 3pm
5pm - 11.30pm
Fri-Sat 12pm - 12am
Sun 12pm - 10.30pm
134-136 Wardour Street,
Soho, London,
W1F 8ZP
[TECHNOLOGY]
wrote by galliano : 09:34 AM
November 10, 2010
マクロスの河森正治監督が語る「アニメーション監督という職業」
マクロスのバルキリーをデザインし、今はアニメーション監督として活躍されている河森正治さんの講演が実に面白い。これはネ申講演だと思いました。良いアイデアが生まれる前の感覚、アイデアをブラッシュアップさせた時のイケてる感覚、世界中を回って様々な本物を体験する。演出の狙いを達成するために他の人の優れた表現を見る。そのダイナミックな行動力と思考力、視界の広さに刺激されました。
すさまじく長いレポートは最後のリンクをたどっていただいて、気になった箇所をいくつか抜き出します。
まずは最初のアイデアをいかに捨てるかという話。
河:
そのときに前のアイデアを潔く捨てられるかですよね。こだわっちゃだめ。芋虫が葉っぱを食べることにこだわってたら絶対蝶になれないわけで。芋虫は足で歩くわけだけど歩行形態にこだわってたら空は飛べないっていうね。そこで以前一番よかったものを捨てられるかどうか。自分の中で企画たてるときに心がけていることは最初に企画書を作って一旦プレゼンするんですけれど、そのときに出したアイデアが全部入れ替わるとき。これがよしと思ったアイデアがだいたいそれ以上のものに入れ替わったときに、「この企画いけるんだな」と思うんですよね。だいたい誰でも思いつくんですよ。こんだけ人口いるわけだし。
始めに思いついた、これで良しと思っていたアイデアがすっかり入れ替わるという体験、よくあります。たしかにそうなった時は良いモノが出来上がる事が多い。
次はどんな体験が後の作品につながるかわからない、という話。
河:
見てる方がどれだけいるかわからないんでアレですけども、「KENjIの春」って作品を作るときに、宮沢賢治さんのやつなんですけども、その中心になるセリフで、宮沢賢治さんのものには書いてないんですけど「冷たくてあったかい」って言葉があるんです。それとかはその作品を作るころから、ちょうど米軍の空母に3日間乗れるっていう機会があって、アメリカ軍少佐がアニメファンでしてね。特別招待クルーズっていうのがあるからそこで乗らないか?ってことになって。普通は日帰りなんですけれども、その日はたまたま3日間っていう洋上航海で、3泊3日で深夜0時に乗艦して。
氷:
かっこいいですね。
河:
かっこいいですよ。夜明けとともに出航して。何でこんなに適当でいいの?っていうぐらい野放し。危険区域以外どこに行ってもいいですって。発着してるときの甲板以外どこでも良いと。もうマストの上に登ろうが全部OKで。そこでいろいろ見てたときに、天気が悪くて雨だったんですね。しかも真冬。1月に乗ったんで。真冬の雨の日にカタパルト発進するのを甲板の横で見ているわけですよ。そうするともう30ノットだから時速50キロ近く。最大速度で前進しながら風を受けて飛行機発進させるんですよ。暴風雨なんです。もう雨でミゾレみたいな感じで。もう寒いとかじゃないですよ。そのときにジェット機が上がってカタパルト発進するときに、熱湯で殴られるんですよね。「冷たい冷たい冷たい……あったかい!冷たい冷たい冷たい……あったかい!」(笑)そういう風に何がヒントになるかわからないんで。
他には無い体験を元に作った表現はオリジナルになる。だからこそ制作者は様々な体験を重ねる必要がある。
次は作品を継続して作り出すプロに必要な資質についての話。
河:
一種カオスみたいなもんで出来てる。監督の場合だと、雑学的というか雑学に興味がある人のほうが向いてますよね。一本だけ作るならば別ですよ。一本だけならば好きなもの作れば良いんです。連続的に仕事をしようとした場合、話変わるんで。連続的に仕事するならば、取材行った方が良いですよね。二本ぐらいだったら持っているものを総動員した方がかえって人と違うものが出来ちゃうから。三本目四本目になると、それだけだと通用しなくなる。もうそれがパターン化しちゃうんで新鮮味がなくなりますよ。そこから先がプロとしての本番勝負じゃないですかね。自分の場合はちょうどその時に、スタジオぬえは給料が低かったんですけど、取材費は出してくれたんで、テレビシリーズが終わった分のご褒美でほぼ三週間アメリカを回れた。十都市ぐらい回って、それこそロケットの打上げからミュージカル、ラスベガスのショー。
氷:
ほんと回れる限りで。
河:
朝の6時か7時にホテルを出て行って、帰ってくるときには午前3時みたいな。それで三週間。飛行機の移動時間しか寝てなかったようなもんだよ。その後、中国の一人旅にまた三週間ぐらい行った。ほんとはなるべく、年に一ヶ月ぐらいは行きたいんです。いろんな取材であると同時に、一回そうやって異質な文化を体験して帰ってくると、今までと日本が全然違って見えるんですよ。
体験や雑学の多さが作品を新鮮に保ち、自分の仕事に新しい視点をあたえるきっかけになる。
どのエピソードも、僕がよく人に言う「いろんな所に行け」「いろんな事をしろ」「いろんな恋をしろ(いろんな人に会え)」「それができない奴は映画を見ろ」に繋がる話だったりして。すばらしい講演です。
全文は恐ろしく長いのですが、クリエーションやオリジナリティという事に興味がある方は是非ご一読を。
これがプロフェッショナルの仕事と生き様、マクロスの河森正治監督が語る「アニメーション監督という職業」
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wrote by galliano : 11:17 AM
November 09, 2010
編集者対談:『もうコピーライターはいらない?〜これからのコピーライターのあり方』参加者募集!
のっけからなんですが、募集と言っても一般向けではなく、東京コピーライターズ会員を対象とした対談なんです。ごめんなさい。
…ということで、今週末の金曜日、TCCクラブハウスにて編集者対談を行ないます。ご出演いただくのは編集者でカルチャー・マガジン『リバティーンズ』共同編集長、フリーマガジン『メトロミニッツ』のクリエイティヴ・ディレクターを努める菅付雅信氏と、元『広告批評』編集長、現在博報堂デザインでキュレイターを努める河尻亨一氏のお二人。
激動の風が吹き荒れる広告業界の中において、我々コピーライターがいかに行動するべきか、またこれからの広告人が身につけるべき編集的視点とスキルについて話していただく予定です。司会は僕なんですけど、実はこういう話を編集者サイドから聞きたかったのは他でもない僕なんですね。楽しみです。
この対談を目撃したいTCC会員の方は、是非会員専用ページからご応募ください。明日締め切りです。お待ちしています!
リバティーンズ マガジン No.4
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wrote by galliano : 10:52 PM
November 08, 2010
『C-1グランプリ』出題中です。
今月1日発売の月刊「ブレーン」12月号『C-1グランプリ』ページにコピー課題を出題しました。ちょっと悩むお題かも知れません!詳細についてはぜひ 誌面をご覧ください。
応募締切は今月25日18時。Love&Peaceなコピーをお待ちしています。