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November 2014

November 09, 2014

『ヒューストン』カメラ部の進行

『ヒューストン』製作の続きです。前回のエントリで、まずDIYオキュラスリフトに手を付け始めた事はお伝えしました。しかし『ヒューストン』はVRゴーグル部(DIYオキュラスリフト)、ゴーグルのセンサに同調して動作する3Dカメラ部、そして落下システム部があり、これら3部位が統合される事で完成するのです。オキュラスリフト(ガリキュラスリフトと名づけました)だけやっててもダメなんです。

というわけで、このエントリでは3Dカメラ部のとっかかりをご紹介。

前回のヒューストン製作記を読む

Houstonlens

3D撮影に2つのWebカメラを使用する事は決めていたのですが、オキュラスリフト的に大きく視界を広げるためにはどうすれば良いかが課題でした。リサーチや上のスケッチを繰り返し、まずは宙玉レンズを使うパターンからテスト。専門サイトもありますが、おお、オキュラスっぽい画像になるじゃないですか(リンク先参照)!

IMG 0237

早速、水晶球を通販で2つ購入、手持ちのWEBCAMと組み合わせてみました。コレ、ものすごく期待してたんですが、まーーーーったく使えませんでしたね。問題は焦点距離と画像のサイズです。光学系は素人には難しい。

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水晶はあきらめ、通常の広角WEBCAMを使う事に決定。しかしどのWEBCAMが良いのか判らないし、2つのカメラをMacがどう認識するかも判らない。なーんにも判らないまま、高性能とレンズの美しさの評判を基に、プレイステーション用カメラPS EYEをイギリスから購入。しかしこれがMacだと認識の問題でいろいろうまくいかず。こりゃあかん。

IMG 0288

うまくいかない事がミルフィーユのように重なりつつあるなか、同時進行でヘッドトラッキングシステムも作り始めます。9軸センサと2つのサーボをArduinoに接続し、プログラミング。しかし3つのセンサが相互に影響し合い、ここでも思ったように動かず。

Camera

カメラの機種も決まらず、センサとサーボの正確な作動にも手間取っている苦しい状態のまま、カメラ部のスケッチを描く。うーん、これまたかなり複雑。これが1日半の落下に耐えられるのか。

センサとサーボの関連については、暗中模索の中、ネット上で9軸センサの専用ライブラリを発見。なんとかマトモな動作ができるようになりました。上はその記念映像(見えない人はこちらで)。ちゃんと動いてますね。

あっ、そういえば2つのカメラ映像はどうやって合成して出力するんだ?そんなソフトあるのか?価格は?落下システム部はいつ作るんだ?

一寸先は真っ暗闇の中、日程だけはだらだらと進んでいくのです。松岡修造さんでも諦めそうなレベル。ひー。でも諦めない。



①最近作っているもの、それは『ヒューストン』
②『ヒューストン』製作の始まり
③『ヒューストン』カメラ部の進行
④『ヒューストン』自作オキュラスリフト部の製作

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wrote by galliano : 12:31 PM

November 06, 2014

『ヒューストン』製作の始まり


3Dバーチャルフリーフォールマシン 『ヒューストン』ですが、来るMaker Faire Tokyo 2014に向けて、がしがし製作が進んでます。でもまだ形になってない部分も多く、ちゃんと仕上がるかどうかかなり不安。ちょっとドキドキしてきましたよ…。

さて今回のエントリは前の予告通り、自作オキュラスリフトのとっかりの話を。

前回のヒューストン製作記を読む


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上の写真が何かというと、2つの接眼レンズですね。自作オキュラスリフトを製作するにあたり、最初はGoogleの“Cardboard”や『ハコスコ』みたいに簡易的なものを段ボールで作ろうと思ってました。そんなスタンスからのスタートだったので、液晶モニタを見るための接眼レンズも100円ショップレベルのもので良いと考え、学芸大学から渋谷までフラフラと探し歩き、なんだかそれっぽいものを見つけました。

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100円ショップってなんでもありそうですけど、実際こういうレンズはなかなか無いんです。やっと見つけてはしゃいでるのが上の写真。はい、47歳です。ああ見苦しい。ほっといてください。

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レンズは100円ショップでも良い。しかし液晶モニタはちゃんとしてる方が良いって事で、ネットを探して見つけたのがadafruitの5.6" Display & Audio 1280x800 (720p) Kitです。ついでにadafruitのサイトで自作VRゴーグル製作ページも見つけちゃいました。

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adafruitから送られてきた液晶モニタでアナ雪のYoutube映像を再生中。1280x800の画質も、バックライトの光量もなかなかの満足レベル。これならプロジェクトが終了しても何かのモニタに流用できそうです。ベッド横に置いたら航空機のビジネスクラス気分になれるかも。ちなみに中国製です。

しかしこれでモノが立体に見えるのか?

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見えた!でも画面とレンズの焦点距離がけっこうシビアで、レンズ間の距離も繊細な調整が必要な事が判明。この先工作精度が問われる作業が続く予感がして、背中ゾクゾク。



①最近作っているもの、それは『ヒューストン』
②『ヒューストン』製作の始まり
③『ヒューストン』カメラ部の進行
④『ヒューストン』自作オキュラスリフト部の製作

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wrote by galliano : 02:36 AM