June 18, 2013
TVC155 Japanese Advertising's Best Kept Secrets
才能ある後輩松村くんの仕事をご紹介。CMのブランドは、最後まで見てのお楽しみ。
要所要所に和のテイストが入ってるのがステキです。
CMアイデアカテゴリは、商品の『意外な利用方法』で。
投稿者 galliano : 01:02 PM
December 13, 2010
TVC133 Moleskine / Brand / MINI PLANNERS
オランダ人ビジュアルアーティスト、Rogier Wielandによるモレスキンのストップモーションビデオ。モレスキン史上最小サイズのプランナーを使用した可愛いアニメーションです。
この手の映像はアイデアカテゴリの分類が難しい。商品をネタに遊ぶという事で言えば、基本はブランデッドエンタテインメント。あの有名なDietCoke+Mentosの映像と種類は同じでしょう。うーん、とりあえず「意外な利用方法」としましょうか。
流しっぱなしでいずれは消えてしまうTV放送をフロー映像だとすると、こう云ったブランデッド映像というのはストック映像と言えるかも。
投稿者 galliano : 02:58 AM
November 08, 2009
KRINK MINI by Craig 'KR' Costello
KRINK、それはNYで活躍するグラフィックアーティストCraig 'KR' Costelloが自らプロデュースした絵の具ブランドのこと。「スムーズでどんな表面(金属・ガラスなど)でもインクがのり、色褪せることのない(via Quintet)」という高品質なハンドメイド塗料で、独特の垂れ方が特徴です。ストリートアーティストの間では有名だそうですが、このKRINKをご存知の方、少ないですよね? 僕も今日まで知りませんでしたw。
そんなKRINKとMINIがコラボしたのがこの映像。ミニの黒い塗装面と、官能的に垂れる白いインクが印象的です。これはドイツのミニによるブランディング映像のようですが、自動車をキャンバスとしてアーティストに開放し、特定のターゲットにブランドを訴求する手法は、昔からBMWがやってる事ですね。ご存知のとおり現在のMINIはBMWによって再生されたブランドなので、この流れは実に自然です。撮影はハンブルグで行われたとのこと。
KRINKはこことここで購入できます。ちょっと欲しいです。
CMアイデアカテゴリは、車をキャンバスにしているということで、「意外な利用方法」とします。
(via ADVERBLOG)
投稿者 galliano : 04:07 PM
October 26, 2009
TVC117 Vodafone / Brand / SYMphonIA
1000個の携帯(Vodafone)を使用して作られたTVCです。それぞれが奏でる53種類の着信音が2000個のメッセージ(多分SMS)によって次々と再生され、ひとつの楽曲が生み出されています。僕はこれを見て、とても美しいと思いました。ハイテクを使ってローテクの極みであるクラシックを演奏する。誰も見た事がないモノを作る。大きな困難に挑戦する。どれもが現代的なドラマ性に満ちていて、僕的にはビンビンきますね。曲はチャイコフスキーの1812年。クライアントはニュージーランドVodafone。続きにメイキング映像を載せておきますが…
…このTVCはただ映像を作っただけではありません。オフィシャルサイトではこの映像を楽しむだけでなく、このTVCで使用された53種類の着信音を無料でダウンロードできるんです。人口が500万人に満たないニュージーランドでコレを企画し、制作した方々に拍手を送りたい。
CMカテゴリは、「意外な利用方法」と「グルーヴ」とします。
(via ADVERBLOG)
投稿者 galliano : 01:42 AM
September 24, 2009
Diesel / Diesel Helmets / Quique The Head
今日もインタラクティブ広告のご紹介。説明の前に、まずは上のビデオを見て欲しいんです。3分33秒ありますが、面白さガリ保証なので安心してご覧ください。
このビデオを見るだけではなんのことやらわかりませんね。ではキャンペーンサイトに行ってみましょう!キャンペーンサイト
さて、なんの話かわかりましたか?
そう、このキャンペーンは、この話の主人公エンリクにあなたの体を寄付してくださいというもの。ギャラリーを見ると実にバカバカしい無理な写真が並んでますね。しかし、いったい何の広告でしょうか?
サイトの下の方を見るとsupported by DIESELというロゴがあります。どうやらDIESELのキャンペーンのようです。しかし、商品はいったい何なのでしょうか。サイトのもう少し下を見てみましょう。そうすると見えてくるのが…ヘルメットですよ!
え?DIESELがヘルメット? と思いつつリンクをたどってみると、このページにたどり着きました。どうやらDIESELのHELMETのキャンペーンのようです。そう考えてビデオを思い返すと、主人公は最初から最後までヘルメットを装着してましたね。なるほど、3分の間視聴者は全員商品を見ていたというわけです。丈夫さを伝えるカットもしっかり入ってました(笑)。
表現は過激、しかし商品をしっかりと見せ、記憶に残している。しかもこのヘルメット、なかなかデザインも良い。これを作ったのはスペインのshackleton。仕事のクォリティ、高いです。
「これからの広告キャンペーンは、一見広告には見えないものが中心になる。」そんな話がありますが、まさしくこのキャンペーンが当てはまります。
最後に、これはTVCではないのですが表現アイデアを考えてみましょう。「ありえない映像をリアルに作る」世界の中で、顔だけを守るという「意外な?利用方法」を提示し、商品の優位性を「説明」してます。いやー、基本中の基本だ。
▼主人公エンリクが生まれた時のアホアホ新聞記事

投稿者 galliano : 08:47 PM
February 05, 2009
TVC106 Frito-Lay / Doritos / Power of the Crunch
SuperBowl2009特集、次はドリトスのCM。
昨年に引き続き、一般視聴者からアイデアを募ってCMを作成するというキャンペーン。
今年のタイトルは「Crash the Superbowl」。1位はなんと100万ドルをゲットとか。
無茶にゴージャスなサイトまで作ってスーパーボウルをパワフルに盛り上げています。
その中でも僕が好きなのは、3位に選ばれているこのPower of the Crunchですね。
「バリッの力」とでも訳すればいいんでしょうか?というかその力って何?
実にオーソドックスにバカバカしいです。こういうのを見るとホッとします。
アイデアカテゴリは「ありえない映像をリアルに作る」「意外な利用方法」「拡大する」の3本です。
投稿者 galliano : 09:29 PM
April 06, 2008
TVC093 Finnish railroad company / Brand / Monumental Environment Congress
エコ広告はたいてい真面目でつまらんモノが多いのですが、ここではそうではないCMをご紹介。(最初の20秒ほどは海外広告賞応募用の企画説明ビデオですね。これについては後ほど解説)
ローマのコロッシアムで開かれているのは、世界の石像達による環境会議。自由の女神が出現し、パリのノートルダム寺院にいるガーゴイル達も集まっています。
小便小僧「みんな落ち着け!座れ!」
ミロのビーナス「環境汚染は私たちを破壊してしまう!」
男性の像「世界は洪水に見舞われるだろう!」
女性の像「しかし…どうしてアナタはキレイなの? 何が秘訣なの?」
ストーンマン「ノー。トレーニア、トレーニア(フィンランド語でトレーニングの意味)、ただトレインするだけだよ」
考える人「素晴らしいアイデアだ!トレイン(電車)!」
小便小僧「電車!素晴らしいアイデアだ…」
コピー「電車はなんでもシンプルに解決する(Train, It's that simple.)」
とてもシンプルなアイデアで、良い感じに肩の力が抜けた仕上がり。コピーもいい。thatというコトバがこれからのキャンペーンの広がりを示してますね。
最初のビデオ説明にもありますが、CM内でキレイな大理石肌を保っているストーンマンとはヘルシンキ駅の入り口横に立っている4体の石像のことで、フィンランドの国営鉄道VRの象徴でもあるそうで。誤解とはいえ、ストーンマンのコトバが皆の強い同意を得たというストーリー展開は、『エコはフィンランドから』というメッセージにもなっています。これはお堅いクライアントもなかなか「No」と言えない案だったのではないでしょうか。ランプを持つポーズが「トレーニング」であるという隠されたオチもフィンランド人には相当響いたのではないかと。かちっと合わさったパズルのような美しいCMです。
アイデアカテゴリは「あり得ない映像をリアルに作る」「擬人化」、電車を使う事で世界の石像達が喜ぶという、電鉄サービスの「意外な利用方法」の3つとしましょーかね。
投稿者 galliano : 11:06 AM
February 22, 2008
TVC088 Doritos / Doritos Super Bowl Ad / Mouse Trap
【Super Bowl 2008特集】
ああ、もう、すっかり忘れてましたよスーパーボウル。ふと気がついたらアメリカでのオンエアから2週間ぐらいたっちゃってますね。今年は60本ぐらいオンエアされたそうですよ。ぜんぶ紹介するだけで半年ぐらいかかりそうですね。というわけで今日からしばらくスーパーボウル特集やります。
最初はドリトス。いやーいい感じに狂ってます。すごくシュール。たくさんの子供も観戦するスーパーボウル、日本では絶対ありえない表現。
この表現戦略がドリトスのブランディングに合っているかどうかはさっぱりわからないけど、テーマは一応「誰にとってもドリトスはおいしい」という事にはなってる。だから鑑賞の後味はよくないけど、メッセージは伝わってますね。
しっかし、メッセージが吹き飛ぶほど表現が乱暴だなぁ。嫌いじゃないんだけどね。というかむしろ好き。音楽の秒数もキッチリ計算されてるし。
アイデアカテゴリは、商品の「意外な利用方法」と、「擬人化する」ですね。擬人化については、はっきり狂った表現になってますけどね(笑)。
投稿者 galliano : 02:09 AM
June 09, 2005
TVC052 ウィータビックス / ブランド / 「かかし」
TVC052:
"Scarecrow"
by DDB London
for Weetabix
【CMストーリー】
ある所に一人のかかしがいた。しかし彼はカラスを追い立てることができず、農場を追われてしまった。そんな彼をある農夫が引き受けて…
【コピー】
昔々、ある所に一人のかかしがいた。
しかし彼はカラスの来襲に耐えられなかった…
やがてかかしは家を追われ、道に迷い…
そんな彼を拾った男がいた。
自然のままの穀物畑を持つ農夫だった。
(中略・というか聞き取れず…)
ある日、かかしはふたたび
カラスを怖がらせることができた!
ウィータビックスの印があるところのすべてに、
穀物の滋養がたっぷりと含まれています。
ウィータビックス、あなたは何から出来ていますか?
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+擬人化する
穀物からできているシリアル食品、ウィータビックスのCMです。
全体が、なんとなくティム・バートン調ですごく素敵です。という僕は、ナイトメアー・ビフォア・クリスマスが大好きなんですよ…
かかしの顔が、どうにもグロテスク。でも目はとても純真そうで、傷つきやすそうで、なんだか人ごとに思えなくなって来ます。そんな彼を見つめる心の優しそうな農夫…
前半の「悪」のイメージから後半の「善」のイメージへの転換が、商品特性の伝達にも貢献しています。暗い、曇った空から、まばゆいばかりの光にあふれた世界へ。その移り変わりに注目です!
人に食べさせるのではなく、栄養が足りなくてやる気を無くしたかかしを擬人化し、彼に商品の原料を食べさせています(意外な利用方法)。と同時に、農夫は商品を食べてるんですよね…上手い!
美しい絵本を見ているような優雅な気分にさせてくれます。アホアホしいCMも好きだけど、こういうどこか夢のようなストーリーも素敵ですよね。
そして夢のようなストーリーには、夢を支えるセンスとテクノロジーと完成度が必要です。これまた、ポストプロダクションはThe Millですよ…
決めた。近く絶対The Millと仕事します!
【予測されるアドアイデア】
元気を出すためには、穀物の滋養が必要だ。それが人間でなくても。
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"Scarecrow" (60")
client : Weetabix
agency : DDB London
director: Blue Source
Post Production: The Mill
Shoot Supervision: Chris Knight & Satoko Iinuma
Market :UK
year :2005
▲スタッフの中に日本人名を発見!
売り上げランキング: 26,296
通常24時間以内に発送




投稿者 galliano : 09:59 AM | コメント (0) | トラックバック
May 11, 2005
TVC042 ビッグファン / 企業 / ポールダンシング
TVC042:
"Pole Dancing"
by Saatchi & Saatchi LTD.
for Samart Info Media
【CMストーリー】
地下鉄の中でヒールの紐を直そうとしゃがみこむ女性。ミニスカートにすらりとした美しい足の美女である。そして立ち上がろうとした時に、どこからかある音が聞こえてきて…
【コピー】
これぞ、呼び出し音の力。
ダウンロードは1900-1900-70のBIG FUNへ。
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+アダルト
最近東日本でも女性専用車両が走り始めたようで、巷ではこれで痴漢行為が減るという意見があったり、いや根本的な解決ではなくもっと教育が必要だという意見があったりと、なかなか熱い議論が交わされているようです。また駆け込みで女性専用車両に乗った男性客がバツの悪い思いをしたりなどの笑うに笑えない話もあるそうで…いやはや電車の中という空間にはいろんな魔力が渦巻いているようで。
さて今回ご紹介するCMも、電車内にうずまく欲望を描いてます。ふだんよく見るような人間のポーズに、商品である「呼び出し音楽」を重ねることによって、一瞬にして日常を非日常に転換しています(以外な利用方法)。そして注目すべきは呼び出し音を止めようとする携帯電話の持ち主の男性(ああややこしい)の手を止める左右の客! 2人は視線を彼女から一瞬たりとも外すことなく、絶妙なタイムラグで携帯の持ち主の手を止めにかかります。まず左の男性が止めにかかり、それに気づいた右の男性も、目線は彼女を捕らえたまま手を止めにかかる。その行動に戸惑う携帯の持ち主。このわずか1.5秒のカットで、3人の感情を無理なく表現しています。これぞ演出の力!
しっかし、男たちの描くファンタジーって、浅はかですね…(笑)でも、だからこそ、このタイ発の欲望炸裂CM、僕は大好きです。男達がつばを飲み込む音が聞こえてくるようなCMを、僕も作ってみたい! ただ…これを女性が見たらどう思うのか…さっぱりわかりませんよ…
【予測されるアドアイデア】
携帯の呼び出し音は、時にBGMになる。
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"Pole Dancing" (20")
client : Samart Info Media
agency : Saatchi & Saatchi LTD.
director: Thanachai Sartsara
Market : Thailand
year :2004
投稿者 galliano : 12:31 AM | コメント (0) | トラックバック
March 07, 2005
TVC021 ペプシコ・フリトレー / レイズポテトチップス / 『フェンス』
TVC021:
"Fence"
by Spike DDB
for PepsiCo
(最初に別のCMが流れます)
【CMストーリー】
空き地で野球してる子供達。ボールが壁を超えて隣の家に入ってしまう。「あぁ、やっちゃった…この壁超えていっちゃったものって一つも戻ってこないんだよなぁ」。それを見てた女の子が言う。「みんな大好きなポテトチップス、『レイズ』を投げてみたら?」「よし、やってみよう」そして戻ってきたのは…
【コピー】
レイズ、アメリカが好きなポテトチップ。
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+誇張する+繰り返す
さて、こちらもスーパーボウルでオンエアされたCMです。なんと最後に出てきたのはMCハマーですよ…これには僕ものけぞりました。しかも今や「OUT」だということで、子供達に投げ返されてしまいます。MCハマー的には超自虐出演ですね。ところで誰が出演を口説いたのでしょうか、と思ってスタッフを見ると、監督はスパイク・リーでした! そうですね、これを撮れるのは彼ぐらいしかいませんよね… 最近スパイク・リーはオレンジというIT会社のCMにも出演してました。
【予測されるアドアイデア】
みんなが大好きなレイズがあれば、怒っている人の機嫌も良くなる。
【アイデアから表現まで】
このCMはこれまで紹介してきたような「最後に商品が謎解きの役目を果たす構造」ではなく、
「まず最初に商品ベネフィットを伝えてしまい、それをきっかけにしてどんどんストーリーが展開していく」
という構造になってます。
当然最初に何のCMかがバレちゃうわけで、この構造の場合、
後半は何かフッきれたようなバカバカしい展開になることが多いですね。
1: レイズはみんなが大好きなポテトチップだ。
2: レイズがあれば怒っている人も機嫌を直してしまう。
3: たとえばボールが飛びこんできた家の人の機嫌も直してしまう。(意外な利用方法)
4:その家の人はさらに機嫌がよくなって、
昔飛び込んでいったパパの72年式インパラも戻ってきてしまう。(誇張する)
5:80年代のヒーロー、MCハマーも戻ってきてしまう。 (繰り返す)
6: MCハマーはもう不要なので、子供達に投げ返されてしまう。
ではまた次回!
"Fence"(30sec.)
client: PepsiCo
agency: Spike DDB
director: Spike Lee
country :United States
year :2005
投稿者 galliano : 11:18 AM
TVC021 ペプシコ・フリトレー / レイズポテトチップス / 『フェンス』
TVC021:
"Fence"
by Spike DDB
for PepsiCo
(最初に別のCMが流れます)
【CMストーリー】
空き地で野球してる子供達。ボールが壁を超えて隣の家に入ってしまう。「あぁ、やっちゃった…この壁超えていっちゃったものって一つも戻ってこないんだよなぁ」。それを見てた女の子が言う。「みんな大好きなポテトチップス、『レイズ』を投げてみたら?」「よし、やってみよう」そして戻ってきたのは…
【コピー】
レイズ、アメリカが好きなポテトチップ。
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+誇張する+繰り返す
さて、こちらもスーパーボウルでオンエアされたCMです。なんと最後に出てきたのはMCハマーですよ…これには僕ものけぞりました。しかも今や「OUT」だということで、子供達に投げ返されてしまいます。MCハマー的には超自虐出演ですね。ところで誰が出演を口説いたのでしょうか、と思ってスタッフを見ると、監督はスパイク・リーでした! そうですね、これを撮れるのは彼ぐらいしかいませんよね… 最近スパイク・リーはオレンジというIT会社のCMにも出演してました。
【予測されるアドアイデア】
みんなが大好きなレイズがあれば、怒っている人の機嫌も良くなる。
【アイデアから表現まで】
このCMはこれまで紹介してきたような「最後に商品が謎解きの役目を果たす構造」ではなく、
「まず最初に商品ベネフィットを伝えてしまい、それをきっかけにしてどんどんストーリーが展開していく」
という構造になってます。
当然最初に何のCMかがバレちゃうわけで、この構造の場合、
後半は何かフッきれたようなバカバカしい展開になることが多いですね。
1: レイズはみんなが大好きなポテトチップだ。
2: レイズがあれば怒っている人も機嫌を直してしまう。
3: たとえばボールが飛びこんできた家の人の機嫌も直してしまう。(意外な利用方法)
4:その家の人はさらに機嫌がよくなって、
昔飛び込んでいったパパの72年式インパラも戻ってきてしまう。(誇張する)
5:80年代のヒーロー、MCハマーも戻ってきてしまう。 (繰り返す)
6: MCハマーはもう不要なので、子供達に投げ返されてしまう。
ではまた次回!
"Fence"(30sec.)
client: PepsiCo
agency: Spike DDB
director: Spike Lee
country :United States
year :2005
投稿者 galliano : 11:18 AM
February 23, 2005
レオズスポーツクラブ / 企業 / 「くるみ割り」
TVC008:
"Nut Cracker"by Xynias, Wetzel
for LEO'S SPORTS CLUB
("X" for Adults Only!)
【CMストーリー】
あるオシャレな部屋にて。誰かがシャワーを浴びている音が聞こえる。その水音が止み、現れたのは体を拭きながらベッドルームを横切る裸の女性。端正で引き締まったその裸体。リビングルームまでやってきた彼女はテーブルの上のクルミに手を伸ばす。そして彼女はそのクルミを…
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+実証する+誇張する+アダルト
最初からすみませんが、これはスーパーボウル用CMではありません。特集を続けるはずが、こんな面白いCMを見つけてしまったので掲載せざるをえないのです…(笑)TVC009からまたスーパーボウル特集に戻りますのでお許しを…
さて、これはミュンヘンのスポーツクラブのCMです。たいへんシンプルで美しい広告だと思います。それになんといっても彼女も、映像も美しい!と同時に、ユーモアたっぷりの笑えるCMに仕上がっています。
【アイデアから表現まで】
アドアイデアは
「レオスポーツクラブで鍛えると、
力が必要な作業を軽々とこなせるようになる」
でしょうか。
その「力が必要な作業」の表現に、アイデアが求められるわけですね。
重い荷物が持てるようなる、なんてことじゃぁ面白くない。そしてスタッフが知恵を絞り…
裸の女性がお尻でくるみを割る!という表現が生まれました!そんなアホな!
アイデアから表現までの流れを想像してみます。
1:レオスポーツクラブで鍛えると力仕事が楽々こなせるようになる。
2:その力仕事は、意外な部分を使って意外なことをすると面白い。
(意外な利用方法)
3:お尻でくるみを割るっていうのはどうだろう。(実証する+誇張する)
4:それを美しい女性が行うと楽しい表現になる。(アダルト)
5:その行為を自然に見せるには、シャワーの後の日課にすると自然だ。
これをまたまた、逆に描いていくとCMができあがりますね!
ところでこのセクシーなCM、実際にTVでオンエアされたのでしょうか…
僕は問題なくオンエアされたと思いますね。
だってご存じでしょうか…ドイツのサウナって混浴なんですよ!
18年前ですが、わたくし行ってきました。驚きました。
女性の皆様が、平気で…(以下略)
だからきっとこれぐらいのCMの裸の露出度では誰もびっくりしないでしょうね。
うーんいい国だ。すいません。次回は真面目にスーパーボウルに戻ります。
▼1クリック毎に元気が出ます!
<人気blogランキング>
"Nut Cracker"(40")
client : Leo's Sports Club
agency: Xynias, Wetzel
director: Stephen Spielberg
country : Germany
year :2003
東芝EMI (2002/03/06)
売り上げランキング: 3,939
通常24時間以内に発送




投稿者 galliano : 02:24 AM | コメント (2) | トラックバック
February 20, 2005
アンホイザー・ブッシュ / バド・ライト / 「スカイダイバー」
TVC006:
"Skydiver" by DDB Chicago
for Anheuser-Busch
【CMストーリー】
上空を飛ぶ飛行機の中で、二人の乗客がスカイダイビングにトライしようとしている。緊迫した雰囲気の中で、インストラクターが大声で叫ぶ。「準備いいか!?」「うぉーっ!!」一人目が意を決して勢いよく空に飛び込む。そして二人目。「準備いいか!?」「やっぱできない!」「行け!」「無理だ!」 困ったインストラクターがそこで行った行動とは…
【CMアイデアカテゴリーと解説】
意外な利用方法+マニアになる+裏切る
皆さんはアメリカの「スーパーボウル」というイベントをご存じでしょうか。アメリカのプロアメリカンフットボールリーグであるNFLのチャンピオンチームを決める一戦で、今年は2月7日に開催されました。結果はzigzagさんのブログをご覧いただくとして…。
テレビの視聴率が毎年40%を越え、視聴者数では約1億3千万人以上と全米で絶大な人気を誇るこのスポーツイベント、ここで流れるCMも毎年大変なことになっています。30秒スポットを1回流すだけで、お値段今年は240万ドル、2億4千万円強ですよ!そこにはいろんなクライアントの威信をかけたCMが毎年流れるわけで、たとえばアップルのCM「1984」は1984年のスーパーボウルで放送されました。言うなればアメリカCMの檜舞台、数多くのカンヌ入賞作品もここから生まれました。
今日からしばらく、2月7日のスーパーボウルで流れたCMをご紹介していきます。
ちなみにこのイベントでは毎年Ad-Meterと呼ばれる視聴者調査が行われ、どのCMが一番印象的だったかというスコアリングが行われます。その2005年度の栄えある1位をとったのがこのCMです!
気持ちよくスカッと抜けたCMです。バドライトという成熟したブランドの商品なので、ここで描かれているのは味がどうおいしい、ということなどではなく、「バドライトが欲しい!」という強い欲望です。バドを追って飛び降りろ!と叫ぶと操縦士があわててそれを追って飛び降りる所がスピーディーで快感ですね。って、操縦士パラシュートつけてないし…
登場人物が全員アホすぎて、ホントこういうCM大好きです。一人目が落下する直前に見せる表情も最高ですね。
てなわけで、バドワイザーはスーパーボウルCMの常連です。毎年アメリカらしい表現で何本もオンエアしています。今年は5種類ぐらいあったから…それだけで最低10億以上の媒体料。でかすぎますよ話が。のけぞり。
【アイデアから表現まで】
アドアイデアは
「バドライトのうまさは、
重要な仕事を放り投げてしまうほどだ。」
でしょうか。
放り投げられる仕事が重要であればあるほど、
バドのうまさ、魅力が拡大されるわけですね。
アイデアから表現までの流れを想像してみます。
1:バドライトのうまさは、
とても重要な仕事を放り投げてしまうほどだ。(マニアになる)
2:世の中で重要な仕事といえば、飛行機の操縦士だ。
3:彼の近くにバドライトがあって、それが何かの拍子に飛行機から落ちて、
それを追って彼が飛び降りると、残された乗客は大変だ。
4:バドライトを落とすには、スカイダイビング中の出来事にして
なかなか降下しない客のために落下させればいい。(意外な利用方法)
5:ラストを印象的にするために、
操縦士の存在は最初はほとんど見せない。(裏切る)
これを毎度のごとく、5から逆に描いていけば、このスカイダイバー篇が完成します。
カメラワークも歯切れが良いし、音楽もいい。不要な説明がなく、誰でも即座に理解できる。
文句なく面白い。CMのひとつの理想型ですね。
今年のカンヌで賞を獲れると思います。
てかこんなブログ始めちゃうとカンヌに行かなくても
たいていの面白い海外CMに出会えちゃうような気が…☆
でもいいんです。今年行く予定ないんで。
日本からのカンヌ審査員レースに落ちましたから(涙)!!
ところで一度スカイダイビングってやってみたいんですよ。
あとバンジーも…なんとなく早く体験しないと手遅れになるような気が(笑)。
"Skydiver" (30")
client : Anheuser-Busch
agency : DDB Chicago
director: Joe Pytka
country :United States
year :2005
売り上げランキング: 757
通常24時間以内に発送