June 19, 2016
GRAND PRIX FOR GOOD- LIONS HEALTH #CannesLions
MACMA: Man boobs for boobs
GRAND PRIX FOR GOOD
Entered by: DAVID, Buenos Aires
『アルゼンチンの非営利団体・MACMAは、乳がんの早期発見の啓発活動をしている。しかし、乳がん自己検診の方法を紹介する動画を作り、SNSにアップしようとしたMACMAは、壁にぶつかった。FacebookやInstagramは、乳首の見えている画像やヌード画像を投稿することを、制限しているからだ。 そこでMACMAは、動画に、男性モデルを起用した。(www.buzzfeed.comより)』
http://www.canneslionsarchive.com/winners/entry/783839/manboobs
メモ:1:「パブリックな議論を作りだした」というケースビデオ構成が良い。世の中に効いた、という印象を残せる。2:課題>問題>解決という基本ロジックの流れを再確認。抜けがちなのは『問題』。課題>解決、となると企画が弱く見えてしまう。
#CannesLions
投稿者 galliano : 02:41 PM | コメント (0)
GRAND PRIX - LIONS HEALTH #CannesLions
The Alphabet Of Illiteracy - #ProjectLiteracy
HEALTH AND WELLNESS EDUCATION & SERVICES FUNDRAISING & ADVOCACY
Entered by: FCB INFERNO, London
『世界の識字率の向上を目指すProject Literacyが、読み書きができないことで引き起こされる問題を啓蒙するためのビデオです。(YouTubeサイトより) プロジェクト・リテラシー公式サイト:http://bit.ly/rewritinglives』
http://www.canneslionsarchive.com/winners/entry/779090/project-literacy
メモ:イラストやアニメーションなど、全体のアートディレクションが素敵。歌も完成度高い。応募ビデオ後半に次々と出てくる施策の数に圧倒される
#CannesLions
投稿者 galliano : 02:39 PM | コメント (0)
GRAND PRIX - LIONS HEALTH #CannesLions
Philips Breathless Choir
PHARMA COMMUNICATIONS TO NON-HEALTHCARE PROFESSIONALS DEVICES & DIAGNOSTICS
Entered by: OGILVY & MATHER LONDON
『深刻な呼吸器系の疾患がある人々が、より充実した生活を送るには?ハンディキャップに立ち向かい、新たな自立性と自由を見いだそうとする 18 人のメンバーの忘れがたいストーリーをご覧ください。(ブレスレス・クワイア〜日本語版サイトより)』
http://www.canneslionsarchive.com/winners/entry/777798/breathless-choir
メモ:応募ビデオ後半の感情の盛り上がりが素晴らしい。泣ける。
#CannesLions
投稿者 galliano : 02:36 PM | コメント (0)
March 30, 2016
In Japan - 2015
SNSで評価が高かったこの映像、見てみると確かに完成度高かった。
In Japan - 2015 from Vincent Urban on Vimeo.
ミュンヘン在住の映像作家が制作した映像。日本での3週間の滞在をまとめています。テンポの良い展開の中で、時々ブレステイキングなカットがありました。映像のしりとりとでも言うか…富士山のカットとか、スカイツリーのカットとか。国技館内のアニメーションも刺激的でしたね!
ソニーa7sとキャノン5D MarkIIIで撮影したとか。
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投稿者 galliano : 04:05 PM | コメント (0)
September 19, 2015
ようこそ、奇妙な社交界へ
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某月房日、都内の怪しい建物内で開催された、イギリスの新しいジンブランド HENDRICK'S の不思議なパーティーにお招きいただきました。
1999年にローンチした HENDRICK'S GIN は、"UNUSUAL(普通じゃない)"がブランドのコンセプト。その名の通り製造方法はかなり個性的で、きゅうりと薔薇の花びらのエキスが加えられているのです。

飲み方も変わってます。ジントニックといえばジンとトニックウォーターにライムかレモンを添えるのが一般的なのですが、彼らの提案するHENDRICK'S GIN TONICにはやはり、きゅうりが添えられています。

ブランドが作り出す世界も、ちょっとヘンなのです。ビクトリア風銅版画をモチーフに作られたアニメーション。完成度高いです。
アマゾンでも取り扱ってました。まだHENDRICK'S GINを置いてあるバーなどは少ないそうなので、ご興味のある方はドゾ(未成年はNGですよ!)。
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『みんなのための商品ではありません』と書かれたTumblrサイトも相当ヤバい。即フォロー。
いやいや、全体のディレクションが実にイギリス的で良い!(スコットランドだけど)。どこのクリエーティブブティックが作ってるんだろう。素晴らしい。こういうちょっとオカシイこと、日本でもやらなきゃね。
本家グローバルサイトも良いです。訪問の価値あり。日本版サイトはこちら
投稿者 galliano : 03:09 PM
July 03, 2015
共感覚おばけとストリート・オブ・クロコダイル
共感覚おばけ / ササノマリイ(sasanomaly)です。一気に見ちゃった。このアニメーションはいいね!
アニメーションの中でさまよい続ける男性キャラクターを見ていて、なんとなくブラザーズ・クエイ『ストリート・オブ・クロコダイル』の男性キャラを思い出しました。20分と長いけどこちらも名作なのでぜひ▼
何度見ても涙が出そうになるんです。
U/M/A/A Inc. (2015-07-22)
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投稿者 galliano : 02:13 AM
June 14, 2015
YASKAWA BUSHIDO PROJECT
readers of this blog knows well that I do love sci-fi and robots. このブログをずっと読んでいただいてる人は、僕がSF好きでロボット好きな事についてよくご存知だと思います。昨年のMaker Faire Tokyo 2014でも、自分で制作した3D撮影ロボットをヒューストンに搭載して展示してました。
...men loves robots, therefore:-) I wanted to put a robot film on my work list. dream comes true. とにかく男はみんなロボット好きですよね。それをいつか仕事にしたいと思っていたのですが、とうとうその夢が叶ったのです!
YASKAWA BUSHIDO PROJECT has now registered more than 4 million views in a week on YouTube. おかげ様で、公開1週間で400万人を超える人々にご覧いただき、様々な国のメディアで採り上げていただきました。
from many countrys... 国でいえば、アメリカ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ポルトガル、ポーランド、リトアニア、トルコ、ロシア、エジプト、ドバイ、香港、韓国、タイなどなど。
many medias.... メディアでも、Gizmodeなどギークメディアはもちろん、
TIMEに、

THE WALL STREET JOURNAL、

THE INDEPENDENT、

CNN、

NBC NEWS、

and Mr. William Gibson retweeted...! そしてウィリアム・ギブソン氏にもリツイートいただきました!

そしてView数はまだ伸びてます!
最初は実現できるかどうか不明な点が多かったこの作業ですが、技術陣より『理論的に可能』という解答が来た時に「これはいける!」と思いました。理論的に可能であれば、できる。準備中もいろいろありましたが、あきらめることはありませんでした。
その辺りの詳細はこちらで取材いただいたので、ご興味あればぜひ→【マイナビニュース】
以前からの夢がひとつかないました。さて次は何をしたいか?むふふ、内緒です。
フィルムの実現にあたりたいへんなご尽力を頂いたクライアントの皆様、スタッフの皆様に感謝いたします。
YASKAWA BUSHIDO PROJECT / industrial robot vs sword master
creative director/Mitsushi Abe/DENTSU INC.
communication planner/Syunsuke Kaga/DENTSU INC.
copywriter/Fuyuki Onuki/DENTSU INC.
art director/Tomonori Saito/DENTSU INC.
acount executive/Jun Fukui/DENTSU INC.
agency producer/Nishina Noriko/DENTSU CREATIVE FORCE INC.
producer/Michiru Kobayashi/ENGINE FILM INC.
producer/Yuichi Ninagawa/ENGINE FILM INC.
production manager/Taiichiro Tabata/ENGINE FILM INC.
director/Kensaku Kakimoto/office SAKU INC.
photographer/Masaya Nakahara/freelance
photographer/Naoyuki Kondo/freelance
light directar/Tetsu moridera/freelance
art directar/Ryo Nobuka/freelance
hair and make up artist/Yuka Koyama/freelance
motion design/Kenichi Ogino/ALLd. INC.
SE/Naoki Takahashi/SOUNDROIDO INC.
colorist/Masahiro Hasegawa/freelance
grip/Hirohide Ibusuki/SIS INC.
sound directar/JEMAPUR/office SAKU INC.
cast/Isao Machii/freelance
投稿者 galliano : 11:53 AM
April 10, 2015
TVC162 Wilkinson Sword / Brand / Swordplay
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明けましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
…ってもう4月ですがっ!桜も散りかけてますがっ!
いやー昨年末から無茶苦茶忙しかった。土日も無いような日が続き、情報収集もロクに出来ないまま時間が過ぎていたのですが、今日(金曜日)は代休とっちゃったもんね!
というわけで久しぶりのアップ。髭剃り製品で知られるウィルキンソンソードのCMをご紹介。ちょっとだけ、アダルト系です。
あっそうだ、このブログは今年で10周年なんです。皆様のご愛顧と細々としたアフィリエイトで運営しております。いいね!とかツイートとか、諸々ご反応のほど、宜しくお願い致します。
最後に出てくるForeplayの意味は、前戯です(きゃっ)。だから『FOREPLAY MEETS SWORDPLAY』ってのは『<前戯>と<遊戯(刃戯?)>が出逢ったら』って感じでしょうか。Play繋がりの言葉遊び、ダジャレですね。そしてこれは、CM全体のタイトルと言えるでしょう。
タグラインは『FREE YOUR SKIN(肌を露出せよ)』で、こちらはストーリー展開のコンセプトになっています。英語らしい言葉遣いや定義付けの構造が気持ちいいですね。
というわけで、CMが伝えようとしているメッセージは『刃物を使って(←遊戯)肌を露出して(←髭を剃って)前戯に臨みましょう』ということです。シンプルで良い!
また、描かれている決闘スタイルは、ウィルキンソンソードが英国陸軍御用達の長剣製造業者として243年前に誕生した歴史も表現しているそうです。
とはいえ、それで前戯を表現するって、これはトップダウンじゃないと通らない企画でしょうね。案を下から上に順に上げていく日本的意思決定システムでは到底実現しませんわなぁ。ふぅ。CMアイデアカテゴリは「理由のある狂った行動」「置き換える・例える」「アダルト」とします。
▼DUELでググッてたらスピルバーグのデビュー作『激突!』が出てきました。これ名作なので宣伝会議の生徒の皆さんは必ずレンタルして見るように。90分ですぐ終わります。
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投稿者 galliano : 12:11 PM
March 01, 2014
Van Damme - Zero Gravity Split
ジャン・クロード・ヴァンダムVan Dammeの股裂きシリーズに突如新作が現れました。舞台はなんと宇宙!

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タイトルは、ゼロ・グラビティ・スプリット!
制作したのは北京のフィルムディレクターLinh Maiさんとのこと。やるなぁ!
その他のジャン・クロード・ヴァンダムの股裂きCMへのオマージュ作品としては、トロント市長ロブフォードRob Ford版がありましたね。
チャック・ノリスChuck Norris版もありました。これもアホアホ度かなり高い。
こちらがオリジナルのジャン=クロード・ヴァン・ダムJean-Claude Van Damme版ボルボ・トラックCM。昨年のアホアホCMの王様です。
世の中がかなり殺伐としてる中、さらなるアホアホ広告が求められてると思うんですけどね。笑いは地球を救う。
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投稿者 galliano : 09:33 PM
February 15, 2014
飛行機から落下したGoProの映像が凄いと話題なのですが
GoProがスカイダイビング準備中の飛行機からある場所に落下しました。カメラは8ヶ月後に発見され、再生したところ、ラストに意外な光景が、という話です。
YouTubeのコメント欄には嘘だー偽ビデオだーっていうカキコも多いんですけど、真贋はご自分の目で確かめてみて。僕はホンマモンだと思います。
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これがホントの豚に真珠って、誰がうまいことを言えと。

投稿者 galliano : 12:58 PM
December 20, 2013
ゼロ・グラビティのスピンアウト映像が話題なのですが
ゼロ・グラビティがなかなかの人気です。僕も先週末観てきましたが、これ以上ないと思える程リアルな宇宙の描写とノンストップなジェットコースター的展開にすっかり心を奪われてしまいました。
そして今、映画のスピンアウト映像が話題です。すでに多数のニュースサイトやブログにアップされているのでこちらを観た方も多いでしょう。主人公であるライアン博士とグリーンランドのイヌイットであるアニンガとの会話なのですが、映画を未見の方は、鑑賞後に観る方がいいと思います。
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ちなみに、これを見てさらに感動したという記事やブログが多いのですが、僕はそれがよく判りません。究極の状態に置かれている主人公が、犬の声や子供の声を聞いて一瞬の安らぎを得たから?死への恐怖からひととき逃れられたから?しかし描かれているのは極限状態での、救いのないディスコミュニケーションです。僕には美しく描かれた完全なる絶望を描いているように見えます。そういう意味での感動なら判るんですけれども…
まあ、いっか。
さて、これ、実際にグリーンランドでの撮影ですよね。どんだけ豪華なスピンオフなんだ…。と思ったら制作費1000万円ですと。安い!しかも本編監督の息子さんであるホナス・キュアロン氏が監督しています。息子さんは本編の脚本も共同執筆しているようで、多分20代半ば。なかなか末恐ろしいですな。
落下する宇宙船が見えるシーンで『バン!』という音がしますが、ソニックブームによる衝撃波でしょうか。
スピンオフで思い出すのは映画『プロメテウス』に出てきたアンドロイド『デビッド8』の映像ですかね。これはいまひとつ話題になりませんでしたが。
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投稿者 galliano : 01:15 AM
December 03, 2013
しびれるッ!未来光子 播磨サクラ!
Gallianoは独立行政法人理化学研究所播磨事業所の存在を知らなかったッ!その事業所が播磨サクラというアニメーションを作っていた事はもっと知らなかったッ!世界一小さいものが見えるX線レーザー ピコスコープSACLAってものがある事もさっき知ったッ!それとGallianoは最近何故Gallianoなんですか?とよく聞かれるのだが、その質問には答えないようにしているッ!それは何故かという質問にも決して答えないッ!絶対にだッ!
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さてこのアニメーションですが、もう素晴らしすぎます。最高。これは立派なブランデッドコンテンツですよ。広告は既に行政法人にも負けてるね。悔しい。そして、日本に生まれて良かった。
ぶっ飛んでる本サイトはこちら。対談の最新ゲストが富野由悠季御大ですから。
ちなみに僕は17歳の時にアニメーションを作りましたが、やっぱりこんな感じでしたよ。絵コンテの表紙はこちら▼。もちろんDAICON3に影響を受けてます。Galliano17歳の絵。なんと29年前か。久しぶりの公開だな。

おいおい、絵上手いじゃないか、29年前の俺。
背景は荒廃した三宮です。それと後ろの戦車は、米軍のM1エイブラムスです。いまだに現役だぞ、凄ェな。
しかし何故俺がGallianoなのかは言わない。絶対にだッ!
合同出版
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投稿者 galliano : 10:51 PM
iPadで描いたモーガン・フリーマンが凄すぎる。
指だけで描画、ブラシのストローク数28万5千回、かかった時間は200時間超、レイヤーは1枚だけ。シビれる描画映像です。描いた人、指紋残ってるのかな。
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1日で95万ビューですからたいしたものですぜ。
アーティストのKyle LambertさんのYoutubeチャンネル
投稿者 galliano : 09:03 PM
September 19, 2013
新海誠 新作アニメーション「だれかのまなざし」
2002年にオリジナルアニメーション『ほしのこえ』で広くその名を知られることになって以来、観客の記憶の弦をビンビンと鳴らして涙腺をゴリゴリと刺激し続ける新海誠監督の作品『だれかのまなざし』がYouTubeにアップされています。これ、野村不動産の住まい『プラウド』-PROUD- のブランデッドコンテンツなんですね。
最初と最後にCMが入ってるのは、僕は良いと思います。クオリティの高いコンテンツをタダで見られるとすれば、CMを見るのもそんなに苦になりませんね。こういうコンテンツが増えれば、それ専門のまとめサイトも生まれてくると思います。そんな時代を引き寄せるべく頑張る所存であります。
▼新海誠監督第二作目『ほしのこえ』予告編はこちら。
▲11年前にこれを見てぶっ飛んだアカウントがこちらになります。
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投稿者 galliano : 12:15 AM
July 02, 2013
とんでもない画質のYoutube土星映像!
来年IMAXで公開される土星の輪の映像なんですが、4K画質という事で話題です。僕も早速MacBook ProのRetinaディスプレイで観たのですが、いやぁ美しすぎて素晴らしい!
というわけでRetinaディスプレイをお持ちの方は、ぜひ画面下の歯車アイコンから『画質:オリジナル』を選んで全画面で再生してみてください。お持ちでない方も、まぁ、それなりにお楽しみください。ではドゾ!
In Saturn's Rings First Official Teaser in 4K4Kなんていらないと本気で思ってましたが、これはどうも、来ますね。
投稿者 galliano : 11:53 PM
May 26, 2013
ボーカロイド・オペラ「THE END」を勝手に理解した話
渋谷慶一郎さんと初音ミクが共演するボーカロイドオペラ「THE END」を観て来ました。話が相当難解で、よくわからないままどんどん進行して行くのですが、途中でハタと様々な事に気が付き、全体を理解できたという話を以下に書きます。とはいえコレも個人的で勝手な理解の道筋でしかなく、ホントにそうなのかは知りません。まぁ鑑賞した方々のひとつの精神的なガイドとして、ネタとして読んでいただければ幸いです。
▼鑑賞した後の僕のツイートですTHE END素晴らしかった。途中まで何が何だかわからなかったけど、後半で突然全部わかった。ブラボー叫んでもた!
— Mitsushi Abeさん (@galliano) 2013年5月24日
▼「THE END」オフィシャルトレーラー
じゃ、本文を始めましょうかね。ちょっと長くなりますけれども。
というわけで「THE END」を観て来ました。初演は昨年の12月、山口県のYCAMですが、これは都合で行けず、今回が初めての鑑賞です。説明の詳細はオフィシャルページを見ていただきましょう。僕が観たのは24日金曜日の最終公演。席は1階の3列目ど真ん中!もう前すぎて大興奮でしたね!ヲノサトル氏を中心とする友人たちと行きまして、鑑賞直前にシャンパンを1杯飲んで盛り上がってました。
会場は渋谷オーチャードホール。入口にはTHE END特製レクサスの展示が。中に入るとミクの等身大フィギュアがあり、ニュースの通りルイ・ヴィトンのダミエ模様の衣装を纏っていました。劇場内は満席でしたね!休憩無しの一幕という事で、休憩時間にシャンパンをもう一杯とは行けなかったのが残念でした。
▼ヴィトン+ミクの等身大フィギュア
そして始まった公演。これがもう圧倒的なわけです。渋谷慶一郎さんの音楽は以前SONARなどでも体験済みなのですが、実にオリジナルで独特。渋谷さんの装飾を配した精神性の高い音楽が好きなんですね。無駄なく研ぎ澄まされたというか。ザラツイたシンセストリングスも好きです。
今回の音響的にも、空から降ってくるようなノイズと強烈なビートが心地よく、ここはクラブか?と思ったら突然メランコリックなピアノ曲が聞こえて来るなど、観客の感情を上下左右に揺さぶります。もうこれは耳とボディのマッサージ。さらに僕は渋谷さんをヒットメロディーメーカーだとも思っており、「THE END」でもいくつもの曲が強烈に頭にインストールされました。
▼サクリファイスのメロディもステキです。YKBX氏の映像についても、その広がるイマジネーションは素晴らしいものでした。8つのプロジェクタを縦横無尽に活用し、映像の解像度も高く、非常に美しくダークな映像が展開されてましたね。これら音楽と映像は上のYoutubeの映像で一端を知る事ができます。
しかしですよ、上記のような圧倒的情報量が次々と送り込まれる中で、ストーリーだけがさっぱり頭のなかに入ってこないんです。見てるうちに判るかなぁと思っていましたが、全くそうならない。3列目で字幕がほとんど読めなかったのも原因かも知れませんが、ただひたすら、ミクが死ぬ、そして『死ぬって何?』『会いたかった』などのメッセージが繰り返されます。何かが救われない強烈な断絶感だけは感じるんですが、何故そうなってるのかについて想像が至らない。伏線も見当たらない。
誰もが知ってる通り、ミクは生きておらず、実在もせず、ボーカロイドとしてモニタの中でしか活動できない存在です。だから、そのミクが死ぬ、という事にあまり意味は感じられない。そりゃスイッチ切れば死ぬよなぁ、ぐらいの意味しか受け取れない。そうなってくると、このオペラのストーリーにも意味が感じられなくなってくる。壮大な音楽や映像の仕掛けも、シュールで意味が無いものに思えてくる。これはもう狂気のクリエーションじゃないか。いやぁ凄いですね凄い凄い。情報量凄くて音もでかい。全然意味わかんないけど最新テクノロジー万歳!ボカロ最高っ!そう片付けるのは簡単だけど、それではどうにも面白くない。僕の場合、何を見ても『良かった』だけじゃあ物足りないんです。
しかも泣いた人がいるって言うじゃないですか。まぁ壮麗かつ精緻な巨大制作物はそれだけで泣くに値する事もあります。僕も昔ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院を訪問してその空間に圧倒されて涙を流しました。人間の凄まじい創造力に圧倒されて泣く事ってあります。嗚呼、クリエーター万歳!…しかしそれだけでは、面白さがまだ足りない。泣いた方は蜷川実花さんなんですけど、理由もいまひとつ判らない。
▼蜷川実花さんのツイート昨日の渋谷慶一郎くん@keiichiroshibuyの初音ミクオペラTHE ENDは、やっぱやばかったなぁ。一日たってもまだ頭ぐわんぐわんしてるw頭の芯がまだ熱もってます。泣いちゃったもんね。明日もう一回観に行くことにしました(^_^)
— 蜷川実花さん (@ninagawamika) 2013年5月23日
泣くほど感動するには何かある。そりゃ凄いクリエーションだってことは全身でビンビン感じますが、その向こう側に何かあるはずだ。凄いだけじゃ嫌だ。もっと判りたい!!!と、僕は劇場の中でひとりひたすら悶々としていたわけです。
ということで、押し寄せる映像と音響の海の中で思考を開始しました。
まず考えないといけないのは、何が判らないのか?という事です。心をざわめかせるセリフ類が次々と繰り出されます。その例としては、『判らない すごく大きな音』『今日は何か特別な日なの?』『なにそれ? 安心するって ヘンじゃない?』『わたしとか、いないほうがいいだろうから』『ねぇ、わたしはほんとうに、いつか死ぬの?』『やめにしていいよ、きっと意味がないから』『終わりはいくつある?』。こんなセリフと、これに近い言葉が様々なバリエーションでミクの口から出てきますが、まぁ何の事を言ってるのかが判りません。
生きてない存在が死ぬ死ぬと語り続ける意味が判らないという事は前述しましたが、しかしこのミクからは、終わるという事への強い執着を感じました。終わりたいけど終わりたくない、というような葛藤も感じます。でもなんだろうこの葛藤は。うーん、判らない。
またウサギのようなペットのような生物も、それが誰かも判らない。彼?あるいは彼女?はロボットのような甲高い声で話します。『おぼえてる? ミク もともとわたしたちが合わさってたとき そのときあなたは人間に近くて そのときのこと 思い出さない?』なんて事も言ってますが、一切抑揚はなく、これも何の事を言ってるのか全く理解できません。
さらには、唇だけの存在になったミクもいます。巨大な目に囲まれるシュールな映像も頻出します。またミクの体の中、内臓に入る映像も出て来ましたが、これも意味が判らない。しかし妙な体温は伝わってくる。ミクがひたすら3次元的に浮遊する意味も、気持ちよさ以上の意味は伝わって来ない。さらにはドラゴンのような異形の獣への変身の意味も判らない。そして、時々出てくるリビングのような部屋の意味も判らない。判らない事だらけ。これはまいった。
では、どう考えれば判るか?きっとどこかに根本的なヒントがあるはず。ここで僕が読み解く鍵として捉えたのは、これはコンサートではなく、オペラである、という事でした。
さてオペラとは何か?これは大きな問いだと思いますが、僕もこれまでオペラの公演を20回ぐらいは見てるのでなんとなく判ってます。まずストーリーはシンプルで悲劇的モノが多く、それもだいたい純粋な愛の話が多い。そこで歌われるアリアは、切ない恋心、愛のために死んでも良いぐらいの気持ちを歌ってる事も多い。トスカの『愛に生き、歌に生き』とかいい曲ですね。
加えて、オペラはクラシックであり、伝統的なものです。基本的な形式があり、それに則った形で現在に生きています。しかし芸術としては瀕死の状態で、いまや現代的な衣装や舞台装置など、アートディレクションを中心としたモダニズムの流入により生きながらえている存在でしょう。どれぐらい瀕死かといって、新しいオペラがほとんど生まれない現状がそれを示していると思います。しかし今回の「THE END」はボーカロイドオペラと銘打ってます。よって、伝統的なライン上にあるクラシックな存在だと考えてみることにしました。
さて、「THE END」をオペラとしてとらえ直してみる。それだけではストーリーは見えて来てませんが、きっとシンプルなはずです。そしてオペラは愛の悲劇が多い事から、ひとつの仮説を立ててみます。
仮説1:『ミクは切ない恋心、愛の歌を歌っている』 すなわち、ミクの言う『死ぬ』は、誰かへの愛の気持ちが終わるという意味である。
次に、ミクは命を持っていない存在であり、生きてはいないのに、死ぬ死ぬと繰り返し言ってます。ここから次の仮説をたててみます。
仮説2:『ミクとは恋愛感情そのものである』 感情は生きていないが、内臓のような暖かさを持つ、そして死ぬこともある。また感情は人間ではないが、いちばん人間的な作用である。感情は精神世界の中だけに存在し、重力から解き放たれ、常に浮遊している。
む、『THE END』のミクっぽいぞ!では思考を続けましょう。
時々現れる気持ち悪い生き物は、純粋な愛情の気持ちを脅かす感情の劣化コピーである。純粋な美しい感情でも、繰り返し執着していると、それ自体が気持ち悪く思える事もあります。強く愛情を感じ続ける行為はもしかしてモンスター的な事かもしれず、邪悪に見えるキャラクターはそういうものではないか。また感情は時に変形し、異形のモノに変わり、疾走する事がある。消えては生まれる他の感情達にも押しつぶされそうになる。そんな精神環境の中で、今回のミクは揺れ動いているのではないか。
では、リビングルームとは何か? これは誰かの心象風景だろうか。しかしきっと誰もいない部屋、という事に意味がある。もしかすると、愛の不在の象徴ではないか。むむ、だんだんわかってきた!ような気がします。
とすると、今回の初音ミクの存在理由も見えてきます。このオペラは人間の感情世界を描いた抽象的ストーリーであることから、演ずるのは生身の人間ではなくミクがふさわしい。また様々なキャラクターが登場するが、それはすべて『自我』である。主人公は劇中に示されないだけで、このオペラの外部に存在している誰かである。
そして今回のオペラは、テクノロジーというモダニズムを流入させてはいても、あくまでクラシック。登場するのは、終わってしまった愛の哀しさや喪失感について歌い上げる、感情の歌姫としてのミク。とすると今回の公演は『最新の音楽と映像で作られた、悲劇的で切ない愛のストーリー』ではないか。いやぁ実にオペラですね。また人間中心主義的世界の象徴のオペラを、人間不在という特異な形で描いて反転させ、その結果、終わらない人間の美しく哀しい営みを描いている。人間賛歌、これも、まさしくオペラである事の証明である…うん、しっくり来るぞ。
ということで、オペラとして考えるべきだというツイートも出てきてます。
ちょっと昨日酔ってて、どなただったかは覚えてないのですが、『THE END』はオペラだと、絶対にオペラなんだとして語るべきという感じのツイートを目にしたのですが、これは全く同意。昨日の長文感想ツイートでも少し書いたけど、あの作品は絶対にオペラという歴史の上に置かれるべきだろう。
— 八木皓平@ユリイカ5月号に寄稿しましたさん (@lovesydbarrett) 2013年5月25日
上記のようにとらえると、ストーリーがすんなりと頭に入ってきます。終わってしまった愛への残留感情がミクという存在ならば、それはつらい葛藤を超えてでも、早く消える(死ぬ)方が良い。なぜなら、終わった愛への感情が死ぬ事によって、新しい愛の世界が開かれるから。終わることは良いことであり、終わりは始まりである。そして新しい愛の始まりの予感だけが、旧い愛への感情を死なせる事ができる。『終わりはいくつある?』という言葉が出て来ますが、終わり方(愛の始まり方)はたくさんある方が、そりゃ良いですよね。さらに言うと、途中のセリフ『ホワイトアウトはエフェクトじゃない』は言い換えれば『ホワイトアウトは、始まりの序曲』かも知れない。とすると、オペラ全体で描かれたのは、愛の終焉によって魂が昇華される感動のストーリーではないか。
というわけで、望まれるべきものとしてのTHE END(終焉)こそが、ここで描かれている主体であり、オペラ『THE END』は魂の救済装置、悲劇を乗り越える新しい愛の始まりに向けたストーリーではないか。そう考えると、これは泣くに値する普遍的な物語だと思うわけです。
またこれは、まさしく新しいオペラの誕生であるとも思いました。壮大で革新的な手法で作られた伝統的クラシックは、フランス公演でも理解者を生むに違いない。そして何よりも、新しいクラシックオペラが日本から生まれた事に感動します。終焉最高!『THE END』最高!
と、ここまで考えが進んだ所で、ミクは赤い涙を流していました。僕の考えに則れば、これは旧いミクが死に、そして新しいミクが生まれる喜びの瞬間です…。やがて舞台の半透明スクリーン右下に小さくTHE ENDの文字が出て来ました。公演の終了です。拍手の後、僕は『ブラーヴォ!』とほんとに叫んじゃったのですが、それはここまで説明したような思考の展開があったからこそ、確信を持って叫べたわけです。それも何度も。
以上が『全体を理解できた』という話なのですが、もちろんこれは個人的な理解の勝手な道筋でしかなく、ホントにそうなのかは知りません。そもそも90%ぐらい字幕読めてないし、気づいてないことも多いだろうし、そもそも初見だし、作り手の考えとは全然違うかもね〜です。何か物語のヒントが無いか?とパンフも買いましたが、技術的な事はともかく、ストーリーについて脚本家の岡田利規氏は何も語ってません。というわけで、僕は鑑賞者の特権として勝手な曲解を楽しんでいるだけですが、壮大かつ精緻でダイナミックで革命的なオペラが日本から誕生した事だけは間違いのない事実だと思うわけです。
11月にパリで再演するそうですが、ぜひ反応を知りたいなぁ。パリ公演の成功をお祈りしています。『THE END』最高!
追記:渋谷さんにツイートいただきました。男性的な解釈だそうです!ちと型ハメマッチョ思考だったかなw
非常に男性的な解釈で楽しめました!RT @galliano: ボーカロイド・オペラ「THE END」を勝手に理解した話: 渋谷慶一郎さんと初音ミクが共演するボーカロイドオペラ「THE END」を観て来ました。話が相当難解で、bit.ly/14ODwnk
— 渋谷慶一郎さん (@keiichiroshibuy) 2013年5月26日
▼『THE END』でも印象的に使われた渋谷 慶一郎+東 浩紀 feat. 初音ミク『イニシエーション』映像も『THE ENDの』YKBX氏。
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投稿者 galliano : 05:27 AM
May 18, 2013
帝国軍がエンタープライズ号を破壊!
4年ほど前にデス・スターがエンタープライズ号を破壊する短い映像が話題になったんですけど。
▼コレ Death Star Destroys Enterprise先日このバージョンアップ長編版が登場しました。
▼バージョンアップ長編版 Death Star Destroys Enterprise (Special Edition) - IGN Originalどうもファンが作った勝手映像(あるいはIGNが作らせた?)のようですが、細かいことはわかりません。
鯨を確保するため地球に立ち寄ったエンタープライズ号をサンフランシスコに駐留する帝国軍が撃破したというストーリーがあるようですが…
それよりもYouTubeの『評価の高いコメント』がなかなか辛辣です。
![]()
・第9地区を思い出しますた。
・爆発がショボ過ぎる…
いやーキビしい。よく出来てると思うんですけど。
▼夏のスタートレック イントゥダークネスが楽しみです!
売り上げランキング: 758
投稿者 galliano : 09:31 AM
May 13, 2013
進撃の巨人の実写映画版ポスターが凄すぎる!
今話題の『進撃の巨人の実写映画版ポスター』が凄すぎるわけですが。

これを描いたのは田島光二さん。ロンドンの映像エフェクト会社で映画コンセプトデザインの仕事をされているそうですが、実に素晴らしいですね! 田島さん、転載許可ありがとうございました。ちなみにこの絵は勝手ポスターで、実写映画化の話は存在しません。
進撃の巨人の実写映画版ポスターを勝手に描いてみました twitpic.com/cq7bzt
— Kouji Tajima 田島 光二さん (@Kouji_Tajima) 2013年5月13日
さて映画コンセプトデザイナーというのは、監督やプロデューサーの要請により、まだ映画の脚本や配役など詳細が決まっていない時に最終イメージイラストを描く人のことですね。ココに詳しい説明がありますが、田島さんもハリーポッターやレ・ミゼラブル、新作ではキャプテン・ハーロックのコンセプトアートを担当されたそうです。
日本のTVCFではコンテライターにリアルな絵を書いてもらうことはあっても、ここまで光や空気感、臨場感を再現するまでの完成度は求めてないですね。僕はココ、企画によっては求めるべきだと思いますけどね。
▼田島さんのデモリールはこちら。vimeoの説明に『絵を勉強したのは2009年から』そして『3DCGは独学』とありますがマジですか!天才過ぎる!
▼元ネタはこちらでしょうか。

▼漫画版、10巻からKindle版で読み始めました。
投稿者 galliano : 11:20 PM
March 21, 2013
フランス製のSFショートフィルム達
Vimeoでフランス製の新しいSFショートフィルムを見つけたのでご紹介。タイトルは『ロスト・メモリーズ』。デジタル世界での「記憶」がコンセプト。舞台は2020年のパリですが、現代のデジタル技術至上主義に対する批評精神を感じます。ではドゾ。
LOST MEMORIES (French, English Subtitles) from Francois Ferracci on Vimeo.
さてフランス製のSFショートフィルムといえば「ラ・ジュテ」をご存知でしょうか。1962年(51年前!)の製作で、ほとんどのショットがスチールのモノクロ写真という特異な作品。映画『12モンキーズ』の元コンセプトになったことでよく知られています。テーマは「記憶」と「時間旅行」。舞台は核戦争後の未来。話がちょっと複雑なので、見る前にwikipediaで予習することをオススメします。ちょっととっつきにくいですが、SFのセンス・オブ・ワンダーが詰まった名作です。
iOSの方はこちらから再生すると英語字幕付きで鑑賞できます。
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投稿者 galliano : 01:43 AM
October 26, 2012
The Pursuit: Lenovo IdeaPad Yoga
レノボの新型ラップトップマシン『ヨガ』のショートフィルム『追跡』がロンチしました。この映像は30秒のティーザーですが、ぜひ下のリンク先のディレクターズカット映像(3分38秒)もご覧ください。よく出来てる!
The Pursuit: Lenovo IdeaPad Yoga (Director's Cut)
しかしこのラップトップ『ヨガ』、ヤバくないですか?
と四つのモードが選べます。
スタンドモード
タブレットモード
テントモード
ラップトップモード
実にガジェット心が刺激されます!ヒンジが壊れないか心配だけど!!
(2つの軸をもった頑丈な2つのヒンジで360度回転も快適:オフィシャルページより)
▼えっ、レノボって3万円ちょいなの!?!?マジ!!!!
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投稿者 galliano : 09:50 PM
October 23, 2012
Synchronized Drops
YoutubeにスペースシャワーのステーションIDがアップされました。監督は関根光才さんです!テクノロジーを利用して幻惑的なグルーヴ感を生み出す手腕はさすがの一言。撮影手法の説明については続きをどうぞ。
【Youtubeの説明より】
日本最大の音楽専門チャンネル、スペースシャワーTVのステーションID。スピーカーから流れる低周波の音を水にあて、周波数と同一のフレームレートにセッティングしたカメラで撮影すると、肉眼では普通にみえる水の流れが、微振動をしながら空中にとまったり、上がったり下がったりする水滴のような映像になるというとテクニックを用い、ハイスピードカメラ、CG、逆再生等の後処理を一切行わずに制作されている。
僕としては、赤い照明と下から人物に当てた光が萌え~ですね。
投稿者 galliano : 11:45 PM
April 08, 2012
Shades of Kenzo by Lernert & Sander / Teaser Men's Fall 2012
Lernert & Sanderというアーティストグループの名前を最近知りました。サイトを訪れてみると、素晴らしいセンスじゃないですか。彼らの最新作がコレ、ケンゾーの2012秋冬コレクションティーザー映像。様々な色のブラインドを使い、視線をtease(じらす)してます。サウンドデザインもイイネ!
投稿者 galliano : 07:33 PM
November 20, 2011
Flipboardの話と、最近の美映像3点。

そのFlipboardページにはvimeoを追加する事も出来るんですが、これがもう素晴らしく悶絶な映像のオンパレード。それを指でめくりながら閲覧するのはホントに至福の時間なんです。このvimeoという映像アップロードサービスをご存知の方も多いでしょうが、Youtubeよりも高画質でアーティスティックな画像が多い事が特徴です。今日はそこから見つけてきた超美しい映像を3点ご紹介。
まずはバッハの無伴奏チェロ組曲 第1番「プレリュード」をアニメーション化した美しい映像からどうぞ。
2つの円周上を等速で動く4つの点があり、それぞれが交互に弦を弾いていきます。
見ているだけでも楽しいのですが、注目すべきは点と弦の関係から生まれる微妙なテンポの揺らぎでしょう。円周に対して直線的に配置された弦を点が弾くスピードは一定ではなくsinカーブを描いており、1点ごとの弾き始めと終りのスピードが少し遅くなるんですね。その結果、息遣いのような生きたテンポ感が生まれています。もう天才だとしか思えない作者のAlexander ChenさんはNYのGoogle Creative Labにお勤めだとか。
さて次も素晴らしく感動的な映像。10分ごとに空を撮影したタイムラプス動画です。
実に美しい。
これはサンフランシスコ科学博物館の屋上に据え付けられたカメラから、1年間休むことなく撮影された映像です。360日分の夜明けから日の入りまでを、20*18の画面に分割配置しています。1マスが1日の空の移り変わりを示しているわけです。早く明るくなる下のあたりが6月で、遅く明るくなる真ん中あたりが12月。1年を通した空模様の移り変わりを一度に見る体験は、科学好きにはたまらなく新鮮です! 作者はKen Murphyさん。曲はMobyの「Aerial」。Mobyはインディペンデントのフィルムメーカーに対して自分の曲をタダで貸与してるんですね。これは知らなかった!(ただし非営利活動に限る。詳しくはサイトmobygratis.comをご覧ください)
さて最後は、今も僕達の頭上を飛び続けているISS(国際宇宙ステーション)からのタイムラプス映像です。今度は宇宙から見える地球の景色をお楽しみください。
いやぁ、vimeoにFlipboard、素晴らしすぎる。iPadをお持ちの方は、是非ダウンロードを。無料です。
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投稿者 galliano : 04:04 PM
May 17, 2011
Destino / Salvador Dali - Walt Disney
ショートアニメーションフィルム「Destino」をウォルト・ディズニー社が発表したのは2003年でした。しかし元映像の制作は1945年にスタートしていたのです。半世紀を経て完成したこのフィルムからは、人間の無限大の想像力が感じられます。今見てもなんという新鮮さでしょう! 約7分という長さですが、是非体験を。メキシコの音学家Armando Dominguezによる音楽も素晴らしい。
投稿者 galliano : 12:10 AM
April 18, 2011
Neomofphus / Animatorio
Neomorphus from Animatorio on Vimeo.
ブラジルより、ストップモーションアニメによる幻想的な映像です。閉じられた環境の中で変異を重ねる架空の生物。ブラザーズ・クエイの影響大だけど、小道具のセンスや全体のトーンが実に素敵。完成度の高い音楽にも注目です。この「Neomorfphus(新しい形態)」は「Praepostere」と名付けられた連作ショートアニメシリーズの2作目。制作はサンパウロのAnimatorio。続きに1作目を載せておきます。
Animatorio
Adiantum Pedatum from Animatorio on Vimeo.
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投稿者 galliano : 04:10 PM
January 01, 2011
謹賀新年「機械的王宮としての人体」
Der Mensch als Industriepalast [Man as Industrial Palace] from Henning Lederer on Vimeo.
昨日と打って変わって素晴らしい天気の元日、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕は故郷の神戸に返り、束の間のだらだらした時間を楽しんでいます。と書いたところでふと空を見上げると、いつの間にか薄い雲が空を覆い。。。ま、初日の出がとてもキレイだったので、今年は明るい日本の夜明けってことでどうも。。。年末の僕は、5年ぶりに開かれた神戸高校37回生の同窓会に参加。皆良い感じに劣化してて、生物における加齢の研究に打ち込める楽しい時間でした。
さて今年最初にご紹介する映像は、Henning Lederer氏によるアニメーション映像。1年ほど前に制作されたようですが、今日JEREMY MAYERのtumblrから流れて来たので採りあげてみました。どこかで見た事のあるこのデザイン、インスパイア元はフリッツ・カーン(Fritz Kahn)によるアート作品「Man as Industrial palace(機械的王宮としての人体)」で、1937年に描かれたそうです。
フリッツ・カーン(1888-1968)はベルリンの婦人科医であり、同時に有名なポピュラーサイエンスライターでした。機械を人体のアナロジーとして捉えたイメージ群は近年スチームパンク世代に再発見され、じわじわ人気が出ているようですね。婦人科医だからか、エロティックなイメージも多数。非常に興味深いですね。
謹賀新年。今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
ポプラ社
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投稿者 galliano : 03:00 PM
December 13, 2010
TVC133 Moleskine / Brand / MINI PLANNERS
オランダ人ビジュアルアーティスト、Rogier Wielandによるモレスキンのストップモーションビデオ。モレスキン史上最小サイズのプランナーを使用した可愛いアニメーションです。
この手の映像はアイデアカテゴリの分類が難しい。商品をネタに遊ぶという事で言えば、基本はブランデッドエンタテインメント。あの有名なDietCoke+Mentosの映像と種類は同じでしょう。うーん、とりあえず「意外な利用方法」としましょうか。
流しっぱなしでいずれは消えてしまうTV放送をフロー映像だとすると、こう云ったブランデッド映像というのはストック映像と言えるかも。
投稿者 galliano : 02:58 AM
December 06, 2010
【前代未聞】衝撃的なお寺のCMが凄い
先日開催された「世界のCMフェスティバル in Tokyo」にガリアーノ組で参加して来ました。去年は108人組だったのですが、今年はまた増えて合計111人組! もうね、とうとう誰が誰かわからなくなってきて、あまり挨拶もできなくて、たいへん、たいへん、ベリー申し訳ない。。。という混乱した状況の中で、ガリアーノ組として参加いただいたファニーズの皆さんが制作した映像をご紹介。
このお寺のCMは、凄いですよ。僕はもうコレ見てファニーズチームと仕事する事を決めましたからね。だってお寺CMのYouTube閲覧回数が28万回ですよ。おかしな事になってるんですよ!!! ちなみに「高野山」でヒットした動画の最高閲覧回数は1.7万回です。だいたい15倍! それって凄くないですか? ではご覧ください。はひふへ本光寺!!!
続きにファニーズ制作の映像を2つほどアップしておきます。もう最高!
【前代未聞】電子たばこの紹介CM:だそうです。
【前代未聞】衝撃的な社長への誕生日プレゼント:だそうです。こちらが閲覧回数333回なのは、映像の意味的にしょうがないでしょう。。。。
なぜかどの映像も前代未聞ってコトバで統一されてます。怒涛の英語、というコトバで統一されているみすず学苑を彷彿とさせます。
みなさんを喜びと不安の渦に巻き込んだ制作会社はこちら>ファニーズ株式会社
ファン+ニーズでファニーズですからね。このセンス、わかるなぁ。そして、WEB時代でも動画が如何に強いか、わかる人にはわかる筈だなぁ。
投稿者 galliano : 02:22 AM
September 19, 2010
世界で一番小さなアニメキャラ「Dot.」
世界で最小のストップモーションアニメキャラが誕生しました。その名は「Dot」ちゃん。体長わずか9ミリです。
このキャラクターを、ノキアN8に取り付けた顕微鏡レンズで撮影して完成したのが上のアニメーション。カワイイだけでなく、ストーリーにアイデアがあります。ぜひ最後までご覧ください。
ウォレスとグルミットの制作で知られるAardman Studioがプロデュース。音といいアニメーションの仕上がりといい、さすがのクォリティ。
続きにメイキング映像を置いておきますが、これも必見。「Dot」ちゃんは、なんと3Dプリンターのプリントアウトなのです! 人形アニメにもテクノロジーの波が!
情報は@hisamichiさんのtweetより。
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投稿者 galliano : 09:07 AM
September 16, 2010
Little Big Berlin
ベルリン・シンフォニック・タイムラプス・モーションピクチャー。数あるタイムラプスミニチュア都市映像の中でも、完成度が高い。21年前に行ったベルリンを思い出します。あれは壁が崩壊する10日前だったなぁ。Likecoolより。
この映像、SONY HC9で撮影したそうです。
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投稿者 galliano : 08:51 AM
September 12, 2010
TVC129 Samsung / Galaxy 850 phone / Lady googoo
今日Twitterで話題になってたSumsung製携帯電話のバイラルビデオ。飛び跳ねるように踊る子供がカワイイと思っていると、思わぬ展開が…!
撮影方法としては、まず子供をフリーで踊らせた映像を撮る。それに合わせて振り付けを作り、最後にダンサーと子供の映像を合成しているのでしょう。タグラインは「Use Your Influence」。携帯と「影響」がどう関係あるのか不明ですが、表現がラインにちゃんと落ちてはいますね。
アイデアカテゴリは…「グルーヴ」、タグラインのコンセプトを映像で「説明する」、そして「ありえない映像をリアルに作る」とします。
※追記:携帯と「影響」の関係は、製品サイトに説明がありました。。ここにも同じタグラインが入っています。コレ重要。テストに出ますよ(笑)。
投稿者 galliano : 01:05 AM
June 26, 2010
Will It Blend? - iPhone 4
歴代iPhoneをミキサーに放り込み破壊の限りを尽くしてきた「Will it blend?」シリーズの最新作。今回も派手にiPhone4を粉砕しています。しかも何やら凝っているドラマ仕立て。
あの人のソックリさんも出て来ますが、ストーリーも出演者の演技もショボすぎます! しかし、どうしても破壊シーンは凝視してしまうんです。
ちなみにブレンドしているおじさまはBlendtec社の創始者、Thomas Dicksonさんその人。広告をよくわかってる人ですね。
iPadも派手に破壊してます。
Will it Blend? - iPad
wikiに詳しいシリーズ説明を発見。
Will It Blend?
投稿者 galliano : 08:30 AM
June 25, 2010
The Art of Analog Computing
The Art of Analog Computing from meltmedia on Vimeo.
コンピューターで行う一日の仕事を完全アナログで表現。僕はアプリが止まっている所で笑った。あなたもどこかで笑うポイントがあるはず。
投稿者 galliano : 10:55 PM
June 06, 2010
adidas Originals - Star Wars™ Cantina 2010
adidasによるワールドカップ用の映像。出演者は以下のとおり。
David Beckham, Daft Punk, Snoop Dogg, Franz Beckenbauer, Noel Gallagher, Ian Brown, Ciara, Jay Baruchel, DJ Neil Armstrong...
なんというゴージャスさ! ベッケンバウアーなんて審判の服着て振り返るだけ。 ビッグアイデアは「オリジナル」という部分でしょうか。オリジナルスターウォーズといえばエピソード4ですね。
アイデアカテゴリは「引用」とします。
投稿者 galliano : 10:22 AM
May 30, 2010
IRON BABY
これはイイ!作者のPatrick Boivinは「ブルース・リーvsアイアンマン」や「マイケル・ジャクソンvsMrビーン」も制作している要注目監督。
投稿者 galliano : 12:30 PM
February 06, 2010
First Spring by Yang Fudong for Prada
ヤン・フードン監督によるプラダの最新フィルム。35ミリによるモノクロ映像の質感が美しい。 原美術館で開催中のヤン・フードン個展「将軍的微笑」は3月28日まで。行かねば。
ところでこのショートフィルムの音楽ですが、弦楽器による不安な調べを聞いていると、ある映像が頭に浮かんできました。
それはブラザーズ・クエイによる人形アニメーション作品「ストリート・オブ・クロコダイル」です。
音楽だけでなく、カメラの横移動や世界観、また「FIrst Spring」では登場人物が人形のように撮影されている所など、この2つの作品には共通点があるように感じます。
「ストリート・オブ・クロコダイル」が完成したのはヤン・フードン監督が15歳の時。もしかするともしかして、ヤン監督は多感な高校時代に、「ストリート・オブ・クロコダイル」を鑑賞した事があるのかも知れませんね。
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投稿者 galliano : 11:45 PM
December 23, 2009
Christina Ricci For Donna Karan
Eldridgeというダナ・キャランのレザーバッグがありまして、4通りのシェイプに変形できるというのが大きな特徴です。このプロモーションの為に制作されたショートフィルムが公開されました。題して「Four Play」。
主役として起用されたのはクリスティーナ・リッチ。映像の中で彼女はDreamer(夢見人)、Expressionist(表現派)、Paramour(愛人)、Voyeur(覗き趣味)と4つのパーソナリティーを演じています。
監督のジェイク・サムナーはこう言ってます。
“I didn’t want it to feel like advertising. I wanted it to feel like something that could be viewed in itself, but using the aesthetic of Donna Karan.There’s a thin line between very unsubtle advertising and doing something that stands alone and has its integrity.
広告のようには感じさせたくなかった。ダナ・キャランの美意識を用いながら、鑑賞に耐えられる映像にしたかった。非常にあからさまな広告と、自立し純度を保っている広告の間には、明確な線が引かれてる。”
昨日あるCM制作会社のプロデューサーとCMの未来について話してたのですが、自然と上記の明確な線の話になりましたね。ここでのあからさまな広告とはチラシのようなCMという意味でしょう。
そういったCMが将来的に不要になる事はありませんが、表現としてはどんどん残念なエリアに追いやられていく。そしてこのようなブランディングを目的とした広告映像がネットやモバイルの中で開花していく。どちらも広告映像だけどエライ違いが生まれるでしょう。そんな話をしてました。
しかしこの映像、Youtubeでの視聴は5日で約1万ビューなんですよね。もうちょっとシーディングを深くやるべきだと思いました。ここがネットCMの難しいところ。
クリスティーナ・リッチはアダムス・ファミリーでかなりゴスな女の子役を演じていました。大人になりましたね。監督のジェイクはスティングの息子さんだそうですよ。
Eldridge、4通りの変形アニメーションはこちら
via www.luxuo.com
投稿者 galliano : 09:38 AM
November 23, 2009
Did you know?
先日開催されたadtech New Yorkのセッションで上映された映像素材。adtech Tokyoの武富さんのブログで発見しました。これを見ると世界がいかに大きな潮目を迎えているかがわかります。しかし最新の状況を知る事も大切ですが、世界がどのように変わろうと人間のインサイトには大きな変化はないはず。広告人はここを外してはなりませぬ。
(via 汐留通信)
投稿者 galliano : 09:25 AM
November 12, 2009
CHOP CUP by weareom
今日は広告じゃないんですけど、またまた不思議な映像を発見したのでご紹介。その名も「CHOP CUP」。映像のミスリーディングを狙ったイリュージョン系映像なのですが…まぁまずは見てください。続きにメイキング映像を置いておきます。
制作したのはLONDONのweareomというグループ。アナログとデジタルのシナジーを活用してコンセプチュアルな映像を作る集団のようです。しかしいったいどこから制作費(少なくとも4~500万はかかってると思う)が出てるんだろうか? そこがいちばん不思議だったりしてw。
投稿者 galliano : 08:39 AM
November 10, 2009
自主制作アニメ「フミコの告白」
なんなんですか、自主アニメでこの完成度は!
大好きですこういうの。2分少々の間、1秒も飽きませんでした。
大学生が製作したそうですよ。恐るべし。
投稿者 galliano : 11:44 PM
October 05, 2009
VIDEOGIOCO
なんだかセンスの良いアニメーションをご紹介。VIDEOGIOCOとはビデオゲームという意味だそうです。昨日のCOMBOもそうなんですが、アニメに命を吹き込むためには優秀なサウンドデザイナーの力が必要です。ところでこれ、カメラはどうやって固定してるんだろう。
animation and concept by Donato Sansone
sound design by Enrico Ascoli
投稿者 galliano : 01:46 AM
October 03, 2009
COMBO a collaborative animation by Blu and David Ellis
街の壁に直接絵を描くアニメーション作家、BLUの新作。素晴らしいよね。
投稿者 galliano : 06:12 PM
July 24, 2009
Improv Everywhere
パフォーマンス集団Improv Everywhereの映像。ツンパ見えまる!
投稿者 galliano : 11:58 AM | トラックバック
June 21, 2009
Nuit Blanche Bruxelles
キャンバスは歴史ある建造物。レンガの1つ1つまできっちりとマッピングしてアニメーションされており、ムービーでは実際に建造物が変形しているように見えるのがスゴい…!本作品ではLegoman率いるビジュアル・チームCrea composite(クレア・コンポジット)とコラボレーション。スケジュールがタイトだったために、なんとテストもなしにやり遂げたという。(white-screen.jpより)
AntiVJはヨーロッパベースのビジュアル集団。プロジェクタによる投影パフォーマンスを専門としていますが、これが非常に精緻でクリアでとっても刺激的。上のYoutube画像は昨年のブリュッセルでのパフォーマンス。6分たっぷり楽しめます。4分あたりが文字通り盛り上がってますね。ユニット名の「反」VJってのは「普通のVJとは違い、偶然に全く頼らない」とでも解釈すればいいのかな。こういうの、WOWさんとかと組んで是非日本で実現したい。やるならデカい所がいいな。ビルの壁面を貸してくれるオーナーさんorデベロッパーさん見てませんか?盛り上げまっせー。
投稿者 galliano : 02:56 PM | トラックバック
Civilization by Marco Brambilla
ホテルとは、日常から離れた空間を提供する場所だ。しかしこのたびNYにオープンしたStandard Hotel(スタンダート・ホテル)のエレベーターに乗り込むと、天国(もしくは地獄)に誘われてしまう始末。これはビデオ・アーティストのMarco Brambilla(マルコ・ブランビヤ)によるビデオ・インスタレーション「Civilization」。エレベーターの中は暗闇になっており、上昇や下降に合わせてHDモニタに天国や地獄の映像が映し出される仕組み。「ビデオの壁画」をコンセプトに、なんと500以上の映像クリップをエレベーターの動きと同期させてコラージュ。ダンテの「新曲」をブランビヤ流に表現。 (white-screen.jpより)
いやぁ、これはすごいね。見てて飽きない。ミケランジェロの「最後の審判」を思い出しました。サンプリング素材を集めるリサーチ作業に3ヶ月、合成に6週間かかったらしい。制作はトロントのCRUSH。拡大マークをクリックして全画面で鑑賞してみて。
投稿者 galliano : 10:03 AM
June 16, 2009
The Way Things Go / Fischli&Weiss
最近僕は編集者でありG/Pギャラリーのオーナー兼キュレーターでもある後藤繁男さんが講師を務める「G/Pスーパースクール」に毎週通って「編集」「デザイン」「写真」「アート」について学んでます。そりゃオマエ、日々の仕事でどれも熟知しているだろうと思われるかも知れませんがそれはもうとんでもハップンで、最新のコンテンポラリーアートの状況なんて日々情報を集める努力をしないとわからんモノなのです。広告代理店の椅子に座ってるだけじゃナンもわかりまへん。
そもそも僕が卒業したのは美大とはいえ建築学科で、デザインや写真、さらにはアートについても、その歴史や世界との関わりについて体系的に学習した経験が少ない。こりゃ人生的にマズイ!このまま死ぬのはもったいない!ということで通い始めた全10回コースの第3回が終わったところなのですが、最新の授業では先週開催されていた「アートバーゼル」と「ヴェネツィアヴィエンナーレ」の実況レポート、アーンドそこから読み解く世界バブル崩壊後のコンテンポラリーアートの現在について学びましたよ、世界の流れが見えてきましたよ、というのが前おきの話で。
そのヴェネツィアでヴィエンナーレに合わせて今月オープンした美術館がありまして、名前をPunta Della Doganaといいます。これはフランスのピノー財団が2006年に落札した歴史的建造物で、安藤忠雄がリノベーションを手がけました。このへんに写真があります。僕も19年前にこの建物の横を船で通過してますが、風景の一部だったので記憶にありません。まぁコンテンポラリーアート業界とかモード業界では最新の話題だそうですね。広告界ではどうなんでしょうね。わかりません。
というわけで後藤先生は先週ここを訪問し、村上隆をはじめとする収蔵作品についていろいろとご教授いただいたのですが、その中に扇風機の風でくるくると回るネズミとパンダの彫刻がありました。これがFischli&Weiss(フィッシュリ&ヴァイス)の作品でして、こりゃワケわかんね、なんでこんなものに価値があるのかと先生に質問してみると、彼らはいろいろと映像作品も作ってる、ということで調べたら出て来たのが上の映像、The Way Things Go(事の次第)です。これは1987年の作品で上映時間は30分だそうですが、昨年DVDが発売されました。
で、思い出したわけです。この映像は2003年のカンヌのグランプリを穫ったホンダアコードのcogというTVCの元ネタだったなぁと。この時Fischli&Weissは訴えたそうですね。まぁTVC制作者サイドが元ネタにしたかどうかは下のアコードCMを見てそれぞれで考えていただくとして、何が言いたいかというと広告制作者はちゃんとアートを勉強しないと恥かいたりするなぁ、という話でした。Fischli&Weissの名前を知らなかった僕も恥ずかしい限りであります。
「G/Pスーパースクール」では3150円で1回だけ受講できるお試しコースもあるので興味のある方は是非。超勉強になります。超楽しいです。恵比寿のNADiff A/P/A/R/Tで毎週月曜日、8月までやってます。
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投稿者 galliano : 08:07 AM
May 28, 2009
Sorry I'm Late
このコマ撮りアニメ、とってもかわいいなーと思って見てたんです。写真をたくさん撮って、プリントの切り抜きを家の床に並べて撮ったのかなぁと思いながら、楽しく鑑賞してたんです。そしたら、最後に、最後に、ああああああああ!!!!!マジですか!!!!すごすぎる!!!!
詳しくは映像を見ていただいて、その後特設サイトとか見ればいいんじゃないかな。あああああああ!!!!!
あと、映像の右が欠けててすみません。近日ブログ幅を拡張します。
投稿者 galliano : 06:41 AM
May 22, 2009
低燃費少女ハイジ
こりゃまた脱力系ですな。昔のコンテンツの引用ですが、壊れ具合が今どきっぽい。
あると思います。
投稿者 galliano : 08:23 AM
オオカミとブタ。Stop motion with wolf and pig.
こりゃいいね!
投稿者 galliano : 12:36 AM
May 16, 2009
Low Oxygen
Low Oxygen from Dylan Forman on Vimeo.
これも面白いなー。いまさらだけどVimeoは興味深い映像がたくさんあってお勧めです。
PhotoshopとAfter Effectsで作られてるそうですよ。
作者のブログはこちら。
投稿者 galliano : 03:49 PM
This one time..
This one time... from nelson boles on Vimeo.
な、なんだこれ。すごくよく出来てるぞ。
投稿者 galliano : 02:59 PM
May 03, 2009
The Lost Tribes of New York City
The Lost Tribes of New York City from Carolyn London on Vimeo.
ロンドンさんがNYを作ったというややこしい話なんですが、NYを題材としたアニメーションです。ものすごくセンスが良いです。
素人による音声なので、演技がなく「生きてる人」に聞こえます。だから、キャラクター達に血が通ってます。インタビューを元にしてアニメーションを作るというのはわりと定番のアイデアなんですが、日本ではあまり見た事がないのは何故でしょう。
さてそんな手法見た事ないよ、という方に参考映像を。ウォレスとグルミットの作者ニックパークによる「Creature Comforts(快適な生活)」です。1990年アカデミー賞の短編アニメーション部門を受賞しました。こちらはよく出来た「嘘の」インタビューですが…(笑)。吹き替えしてCMで使われた事もありましたね。
投稿者 galliano : 09:16 AM | コメント (0)
Oneironaut
Oneironaut from Erica Kobren on Vimeo.
NYの美大生Erica Kobrenさんによるアニメーション。こういうの、好きだなぁ。
投稿者 galliano : 08:35 AM
April 17, 2009
Mandalorian Dance
Mandalorian Dance
Uploaded by PatrickBoivin
フラッシュダンスを踊るボバフェット。最後に彼らしいオチもついてます。
投稿者 galliano : 05:59 AM
March 21, 2009
Baby Mop
Baby Mop from Chris Milk on Vimeo.
vimeoで拾ってきた映像なんですが。。。これは一体なんでしょうか?Chris Milkという人が監督のようですが。情報求ム!
投稿者 galliano : 07:41 PM
Amanita Design
Machinarium Preview 02 from Amanita Design on Vimeo.
Amanita Designというスタジオがありまして、Samorostというフラッシュ製アドベンチャーゲームが有名です。このブログの読者なら一度遊んだことがある人も多いんじゃないかと思うのですが、自然の写真から合成された異形のグラフィックと質の良い音楽が記憶に残る不思議な作品でした。その会社がMachinariumという新作を作ってます。
ここにご紹介するのはひと月前に公開されたティーザー動画ですが、ダークな色調といい、陰を感じるキャラクタといい、グラフィックが非常に独特です。どうも気になるなぁと思って調べてみると、このスタジオはチェコにあるらしい。
チェコといえば知る人ぞ知るアニメ大国でして、早くは50年代から人形アニメを中心とした作品が数多く作られていますが、シュールな作品が多いです。また一般的にはフランスのアニメと認識されているルネ・ラルー監督の「ファンタスティック・プラネット 」もアニメーション制作はチェコに外注されてたんですね。ヨーロッパ全体のアニメ担当制作国でもあるわけです。
チェコといえば首都はプラハですが、僕は学生時代にプラハを旅したことがありまして、街の光景なんて中世そのもの。若かった僕の目には巨大な映画のセットにしか見えませんでした。実際「アマデウス 」から「のだめ 」までよくロケ地に選ばれてます。中治さんと赤松くんが作った豚の「DAKARA」CMもプラハロケでした。
そしてさらにチェコについて話すと「ロボット」はチェコの作家カレル・チャペックが考案したコトバなんです。彼のお墓はモルダウ川のそばの墓地にあります。SF好きなもんで一応お参りしてきました。
というわけで前フリが長かったんですが、要は「アニメ+ロボット+中世的」という組み合わせならチェコ最強!なのに今までそういう作品がなかった所がこのMachinariumの新鮮なポイントだという話でした。ゲームの完成が楽しみです。
投稿者 galliano : 07:11 PM
March 08, 2009
Umbilical Brothers
ちょっと古い映像ですが、面白い2人組を見つけたのでアップします。オーストラリアのコメディアンかな? 笑いのセンスが洗練されてます。
下の指のやつなんて相当イイ! 最初の静止画からソソられません?アップに引きに、時には垂直に。縦横無尽な視点移動が気持ち良いです。
投稿者 galliano : 02:09 PM | コメント (0)
February 03, 2009
9ヶ月の赤ちゃんを4時間遊ばせてみた映像
4時間遊び続ける子供の映像を2分に縮めた映像です。
子供ってずっと遊んでるんだなーと改めてびっくり。しかも見てて飽きない。
僕も彼のように、おもちゃだらけの部屋で4時間遊びたいっす。
投稿者 galliano : 02:11 AM | コメント (0)
January 28, 2009
Bars & Tones
Bars & Tones from André Chocron on Vimeo.
André Chocronによる作品"Bars & Tones"。
どうも僕はこの手の映像に弱いらしい。これとかもね。
投稿者 galliano : 07:02 AM | コメント (0)
January 11, 2009
自主怪獣映画「G」が見たい
日本特撮怪獣映画をこの一作が変える。1980 年生まれの田口清隆監督は平成版「仮面ライダー」や映画「20世紀少年」のデジタル・エフェクトを担当するスタッフだ。1999年から8年をかけ、完成した自主怪獣映画「G 」。画面設計、合成と世界最高の怪獣映像がここにある!!(大阪SFコンベンションオフィシャルサイトより)
ネットをさまよっていて見つけた自主怪獣映画の映像。昨年の京都SFフェスティバルや大阪SFコンベンションで上映されたらしい。これ、全編見てみたいなぁ。
▼「G」に関する情報満載のSciFi JAPAN。このサイト、なかなか面白い。
投稿者 galliano : 01:06 AM
January 06, 2009
HONDA ある日突然グリーンマシン
投稿者 galliano : 04:08 AM | コメント (0)
December 31, 2008
NIKE iD REALCITY.
友人の29manとビーコンのデジタルチームがまた伝説を作ってくれました!
先日からこのブログの右上にNike iDのブログパーツが貼付けてあるのに気づいていた人もいるでしょう。最初は真っ白な都市の絵でしかなかったそのパーツが、数日前にまばたきする「眼」の映像に変わり、さらにそれをクリックするとある変化が…。
常連のあなたも、通りすがりのあなたも、是非クリックしてみてください!
というわけで、上の映像はNike iDの新キャンペーンのためにSTUDIO4℃の森本晃司監督によって作られたアニメーションです。途中でちらりとSTUDIO4℃の文字が出てきますね。ちなみに音楽は谷田部タケオさん。
テーマは…
my steps Blaze the city.
my colors in your eyes.
だから、ボクは街へ踏み出す。
ということで、『色の組み合わせを自由にカスタマイズできるNike iDを履いて、街をあなたの色に染めてしまおう!』というメッセージが込められているようです。この映像はきっと渋谷や新宿の大型モニターとかでも流れてるんじゃないかな。
クリスマスに素敵な映像のプレゼントですね!29man&ビーコンチームありがとう!
では下に懐かしいEXTRAの映像を置いておきましょう。
森本さんとケン•イシイのコラボレーションPVです。13年前の映像です!
Ken Ishii - EXTRA Koji Morimoto Studio 4°C
投稿者 galliano : 12:08 PM
December 16, 2008
AKQAのクリスマス映像
サンフランシスコに拠点をおくインタラクティブエージェンシーAKQAによるクリスマス用スペシャル映像。
シンプルだけど、印象的で、見たことがない映像。音階はどうやって作ってるんだろう。音だけ聞くとちょっと「未知との遭遇」っぽいね。それと色のアートディレクションがいいよね。ちょっと古くなったポラロイドっぽい色というか。
Executive Creative Director: James Hilton
Creative Director: Colin Byrne/James Capp
Agency Producer: Mays Al-Ali
Produced by Bikini and AKQA.FILM
Director: Jonty Toosey
DOP: Bruce Jackson
Producer: Phil Barnes
Art Dept: David Rosen
Executive Producer : Kate Elson
投稿者 galliano : 09:13 AM
November 30, 2008
TVC099 Nokia / N96 / Bruce Lee Ping Pong
ブルース・リーがヌンチャクで卓球しています!
ノキアのバイラルキャンペーンとして作られたブルース・リーの映像です。商品はN96。卓球と携帯の機能には全く何の関連もないのですが、友人に教えたくなるという点でバイラルの魅力的には満点です。いや、この動画を見る事が出来るとアピールしてるのかな…。コピーが読めないのでブルース・リー限定版モデルだということしかわかりませんが、当然YouTubeぐらいは見る事ができるのでしょう。
中国さえもこういうマーケティング手法を選択するようになった今、CMはますますブランデッドエンターテインメントの方向に進むと思います。というかこの映像は明らかに広告映像なのですが、このロングバージョンがTVでオンエアされてない事は間違いなく、「TVC」範疇におさまらない…。新しい時代にあわせてこのブログのCMリストの表示方法も考えなおさなくては。
アイデアカテゴリについては、「ありえない映像をリアルに作る」と「引用する」ですね。
そういえば昔マトリックスのノキアの携帯にあこがれてNM702iを持ってたなぁ。キーボード部分のフタがスライドで開閉できるようになっていて、その操作感が気持ちよくて長く使ってました。先日ノキアがVertu以外の日本でのマーケティングを停止すると発表しましたが、ますます日本だけのやり方が世界から取り残される時代となりましたね。
投稿者 galliano : 11:05 AM
November 29, 2008
BobCatすごい!
なななんですか、こういうの流行ってるんですか。BobCatというらしいですよ、このワザ。
投稿者 galliano : 06:12 PM
ヒットの予感
この映像、まだ数百ヒットしかないけど、これから猛ヒットする予感がありますね。すごいです。映画でしかあり得ないノリです。
投稿者 galliano : 06:05 PM
November 23, 2008
モンティパイソン公式チャンネル、ローンチ。
この3年間、お前らYouTube利用者はおれらの作品をリッピングし、何万という画像をアップしやがった。おれたちはお前らが誰なのか、どこに住んでるかまで知ってるぞ。うけけけけ。まぁお前らの家を訪問してキョーレツな警告をカマしてやる事も可能なんだが、おれらの作品を奪い返すにはもっといいチャンスがある事に気がついた。というわけで、おれら自身によるYouTubeモンティパイソンチャンネルのスタートです。
以上はガリ意訳による映像のナレーションなのだが、まずはモンティパイソン公式チャンネルのローンチはめでたい。これでいつでもオフィシャルなシリーウォークを楽しめます。サイトのデザインも可愛いし。できれば日本語訳も選べるようになれば素晴らしいんだけど、それは難しいのかな。
このあとナレーションは「このチャンネルは無料だけど、リンク先のDVDを買え!」と続くのだが、そこでのメンバーの反応に注目。「お金のためにギャグをやっている」という事を露わにする自虐的な視点が実にモンティ的で心地良いね。
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投稿者 galliano : 10:11 AM
November 04, 2008
CGM001 鉄のバイエル
YouTubeでは有名人で、先日楽譜集「鉄のバイエル」を出版されたKM65536さん自身によるプロモーションビデオ。演奏だけを切り取って見せる潔さが、なんともいえず気持ち良い。これぞCGM(Consumer Generated Media)だ!ということで、思わずCGM001に認定しました。映像は本の中身の実演なので、アイデアカテゴリ的には19の「説明する」と21の「実証する」が適当かと。
ダイヤモンド社
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投稿者 galliano : 02:04 AM
October 11, 2008
LA PLACE DU MORT「死の交差点」
フランス製のCGアニメーションをご紹介。
動きの演技が素晴らしい。目や表情の動きに注目。人が生きてます。
ストーリーも秀逸。悲劇だけど…。
上のコントローラー枠「HD」の左隣のボタンを押すとフルスクリーンで鑑賞できます。
Muzhou Huang, Freddy Kone, Pierrick Mahieu, Noémie Rein, Antoine Trouillet, Jocelyn Violant.
Musique : Mathieu ALVADO
Sound Design :Romuald Testier/Arthur BEJA
投稿者 galliano : 01:21 PM
September 16, 2008
奴らがまたやってくれました!
ダイエットコーク&メントスの2人組が、またやってくれました!
今回のお題はポストイット。これをどう料理するのかと思ったら…。
とにかく見てください。実にお見事。この2人、本業は何なんだ…。
え?ダイエットコーク&メントスを知らない?
これですよ!これぐらい知ってなくちゃ困りますよ!
この映像でダイエットコークとメントスの売り上げが上がったそうです。
ということは、今回のポストイットも…。
はたしてこれから世の中がどう動くのか、注目ですね!
投稿者 galliano : 10:19 PM
August 17, 2008
Keiji Sugiyama presents Bloody Yodo
スギヤマケイジさんから投稿画像をいただきました。それも、あのRichard Hammond presents Bloody Omahaへのオマージュだとおっしゃるじゃないですか。早速再生してみると、こ、これはスゴイ!平和な淀川の景色が、壮絶なノルマンディー上陸作戦の場と化しています。編集もBBC版と全く同じで、恐ろしい程の努力の結晶であることがわかります。
スギヤマさん、この技術を使って、次回は是非オリジナルのすごい映像を作ってください!
投稿者 galliano : 12:24 PM
May 30, 2008
MUTO a wall-painted animation by BLU
こんなアニメーション、初めて見ました。
無尽蔵に湧いて出てくるビジュアルアイデアがスゴイ!
この作者の小学校の教科書はペラペラマンガだらけだったに違いない。
僕がそうだったように(笑)
投稿者 galliano : 09:54 AM
May 14, 2008
Android 207+ L19: Disposed
たまたま発見したアニメーション。
この作者、センスある。すごい。
是非見てください。
ANDROID 207
About an android trapped inside of a large maze.
L19: Disposed
The last few minutes of an androids life.
作者のサイト
http://www.carrotkidfilms.com/
投稿者 galliano : 06:54 PM
January 27, 2008
Richard Hammond presents Bloody Omaha
今日は当ブログGTRの読者BENさんの投稿を掲載したいと思います。映像の解説はBENさん自身にお願いいたします。ではどうぞ。
イギリスのテレビ番組「トップ・ギア」のタレント、リチャード・ハモンドが行った実験の映像です。たった3人が、4日間の撮影期間で、映画『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチ上陸シーン再現に挑戦。3人で海岸を何度も何度も往復して、それをコンピュータで合成して何百人ものアメリカ兵に。ドイツ軍側も3人で演じてるんですが、その完成度が凄い!
いやー、ホントにスゴいです。衝撃的です。そんなに大した機材がなくても、たった数日の撮影で完成度の高い映像ができちゃうことが証明されたんです。もちろん経費はけっこう使っているでしょう。合成に何日かけたかはわからないし、そこに何人の人間が関わったかもわからない。でも、オブジェクティブ(目的)が明確で、的確なアートディレクションがあり、情熱とチームワークと時間があれば不可能なんて存在しないということがわかりました。BENさん、僕はこの映像から元気をいただきましたっ(最近アホみたいに忙しくて土日もなくてフラフラなので…)。ホントにありがとう!皆さんもガーンとやられちゃってくださいね。プロ度が高ければ高いほど、衝撃を受けるはずです。
日本でもこの映像を見た誰かが「硫黄島からの手紙」を再現してくれたら面白いんですけどね。ていうか硫黄島にはカンタンには行けないけど…。
ところでトップギアの映像を見て思い出したんですが、僕は中学の時に3分ほどのショートフィルムを作りました。その8ミリフィルムで作られた映像はとっても稚拙でピンボケで、表現したい事はあるのに、イメージの5%も表現できませんでした。でも今はそんな不便な時代じゃない。画質の良いビデオカメラや質の高いソフトウェアなど、僕が中学の頃(30年ほど前)とは全く違う映像環境がずらりと揃ってます。あとはその最新の技術力に、ほんのちょっとのウィットやアイデアを付け加えるだけで、映像界のスターになれるはずだと思います。あ〜僕も時間をなんとか作って楽しい映像を作りたい!!
当ブログは常に投稿を受け付けていますので、皆さんもネタがあれば送ってくださいねー!
追伸:Benさん、返信したメールが戻ってきました。上記の解説文に不都合がありましたらお知らせください。
投稿者 galliano : 03:34 AM
January 08, 2008
Cultural Sundays
なんとなくネットを歩いてて見つけた映像。
なぜだか涙が出そうなんですけど。
どうしてだろう。何度も見てしまう。
この歌はずるいよね。
作ったのはWillem-Jan L. van Rootselaarというユトレヒトの26歳の男性。
これを見ていたら、ヤン・クーネン監督の1996年の短編
「Le dernier chaperon rouge(最後の赤ずきん)」を思い出しました。
歌っているのはエマニュエル・ベアール。
やっぱりフランス語のロリータな歌はずるい。
しっかし、これは知ってる人いないだろうなぁ。
2分34秒からの歌をお聴きください。名曲です。
私の大切な人には美しい花をあげるわ。
小鳥のさえずりも私の瞳もあなたに。
私の大切なひとにはすべてをあげる。
わたしの命さえもあなたに。
あなたの腕の中で死ねれば幸せよ。
だからあなたと二人になりたいの。
<daisy daisyサイト訳より>
ていうか、ヤン・クーネン監督もユトレヒト出身なんだよね。
ユトレヒトがなんだか気になるなぁ。
投稿者 galliano : 02:54 AM
March 15, 2007
James Bonds
歴代のジェームスボンド達がポーカーを楽しんでます。なかなかよくできた映像ですね。センスがいい!
投稿者 galliano : 10:23 PM
April 27, 2006
またまたトランスフォーマー!
こんな映像を見つけて来ました。たった10秒の映像なのですが、インパクトあり。かわいいラストもご愛敬。まだまだトランスフォーマーの人気は衰えないようですね。
というかよく見ると、人間とトランスフォーマーの合成がすごく上手くいってる。サラッと作ってるようだけどすごい技術。車の汚れも自然だし、色調も背景にリアルにとけ込んでる。この映像はたぶんTV局のジングルだから、そうお金はかけていないはず。なのにこの手の映像は、あまり日本で見たことない。こういう「ありえない映像をリアルに」サラリと作れる映像プロダクションがあれば国を問わずご連絡をお待ちしております。リールをお送りください。是非いっしょに仕事しましょう。
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ところで最近のアクセスを解析してると、去年のエントリー「見たことがない9分間の映像。」へのアクセスが増えてきてるんです。やっぱりあの映像は誰にとっても衝撃的なんですねぇ。
“Rendezvous" (9min)
filmed by Claude Lelouch
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中心性網膜症の診査結果が出てきました。進行はとっくの昔に止まっているということでレーザー治療はせず、ほぼ自然治癒にまかせるコトとなりました。みなさまご心配をおかけいたしました!!
投稿者 galliano : 11:29 AM | コメント (0) | トラックバック
November 17, 2005
見たことがない9分間の映像。
先日、わたくしはあるお店でこの映像を目撃してしまいました。「男と女」の監督クロード・ルルーシュによって38年前に作られた、本当に一瞬も目が離せない恐るべき映像。たった9分のワンカット映画。最後まで見終り、我に返った時、わたくしの瞳孔は開きっぱなし。体中がガリ汁でじっとりと濡れていました。パリに響き渡るフェラーリV12の咆哮、無数の信号無視、背徳のエクスタシー。さぁ、ここからの9分間、ヘッドホンを耳にして、最後まで是非ご覧くださいませ。(鑑賞中に心臓停止する恐れがあるのでご注意を。)
【ニコニコ動画】ランデヴー(Rendez Vous)
ちなみに撮影用のフェラーリ275GTB(ルルーシュ監督の車)を運転していたのはレーシングドライバーのモーリス・トランティニアン。公開当時は逮捕を恐れてドライバー名は公表されなかったそうです。しかしルルーシュ監督は逮捕されたらしい… 写真は同型車。ウチのEタイプとちょっと似てる!64年パリショーデビューなので、相当Eタイプのデザインを意識したと思われます。あれだけの快音と走行性能なら、一度乗ってみたいですねー! ちなみに「男と女」の主演ジャン-ルイ・トランティニアンはモーリスの甥だそうです。
パリに詳しい人ならこの映像を見て、だいたいどのあたりを走ったのかわかると思います。チュルイリー公園の脇道に入る所がちょっとドキッとしますね。圧巻はモンマルトル墓地横の坂を駆け上がる所でしょう。あの路地から人が出てきたら…想像するだけで恐ろしいですね。
▼"Rendezvous"の走行ルート地図はこちら。
追記:映像のリンクが切れていたので新しいサイトに張り直しました。2012.9
追記2:クロードルルーシュ監督自ら、撮影はメルセデス450SELで行いエンジン音は後でダビングしたことを明かしました。そのメイキングはこちら。2007.10.8
▼こちらの記事もお薦めです。世界の公道をF1が疾走する!
TVC086 Shell / company / F1
投稿者 galliano : 12:04 AM | コメント (4)
July 05, 2005
根魚~Rockfish~
▲サイトの中の"watch film"をクリックしてください。
【解説】
偶然ネットで見つけたショートアニメーションです。
独特の世界観、手に汗握る展開、CGの見事さもさることながら、
何よりも注目したいのは音楽とサウンドデザインですね。
すべての音楽が登場人物達の動きや心情的な演出とシンクロしています。
この「映像・演出と音楽がシンクロする気持ちよさ」というのは、
アメリカのアニメなどでは「トムとジェリー」でさえ大昔から実現していることなのですが、
日本ではあまり重視されていないようです。
音楽にはいろんな力があります。
感情を高ぶらせたり、危機感をあおったり、泣かせたり、脅かしたり。
このアニメはその力を上手に利用している例のひとつでしょう。
しかし、日本ではCMにおいても、
与えられた時間が15秒とあまりにも短いためか、
音楽による演出という手法は
ほとんど発達せずにこれまでの月日を重ねてきました。
これはバレエやオペラ、ミュージカルなど、
多様な音楽劇が盛んである、という海外のお国柄のせいなのでしょうか?
それとも音楽ではなく、他にお金をかけすぎているとか?
なんて難しいことは考えずに、
皆様どうぞアニメーションを楽しんでください!(笑)
ちなみにロックフィッシュとは、いわゆるメバル・ソイ・アイナメ・カジカ類などの根魚のこと。
このお話は、未来の見知らぬ惑星で地底の根魚を狙うルアーフィッシングを描いているんですね!
って根魚ってどう読むのかも知らないんですけど…(笑)
このアニメーションを制作したBlur Studioのサイトはこちら。