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March 28, 2006
Gidols
googleidol.comでGidol(アマチュアの口パクアーティスト)達が火花を散らして戦ってます。
こりゃ下手にアーティスト本人のビデオを見てるよりも面白いね。
写真の右のケリーがかわいいので一票入れました。
…今調べてみたけど、同じ人が何度も投票できないようになってる。
よくできてます。
これのCM版バトルなんてあれば面白いと思うんですけどね。
課題を決めて、朝広や読広のビデオ版って感じで、審査は皆で投票!
どうですかポータルサイトの皆様。
どうですかクライアントの皆様。
注:googleidolはGoogleとは関係ないらしい。ややこしいね(笑)
[blog]
wrote by galliano : 12:13 PM
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March 25, 2006
真っ赤なスカーフ
わたくしが初めて買ったLPは『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』でした。時は1976年、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』が公開される前年のこと。日本中に大ヤマトブームが到来し、TVでは毎日のようにささきいさお氏が『宇宙戦艦ヤマトのテーマ』と『真っ赤なスカーフ』を歌っていました。そんなある日、白いスーツでキメたささきいさお氏の後ろで指揮棒を振っていた男性が、「こんなレコードを出しました。みなさんよろしく」と『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』を紹介していました。見慣れないジャケットデザイン、松本零二氏が描く『スターシャ』の妖艶なまなざし、そしてオトナな雰囲気を漂わせる優雅な『Symphonic Suite Yamato』の書体。なになになになに、そそそそんなモノがあるのか。こここここれは手に入れなくては。そう思った小学4年生のガリはソッコーで親父にねだったのでした。早速レコードを家に持ち帰り、わくわくしながら針を落とす… 間をおいて親父自慢の4チャンネルスピーカからあふれ出た、詩情に満ちた世界観。初めて感じるストリングスの厚み。強いドラマ性を帯びた交響楽の魔力。その瞬間ガリ少年の心は2199年の宇宙に旅立ち、遊星爆弾が降り注ぐ地球を見下ろしていたのでした。まさに記念すべきガリ☆シンフォニー初日。ガリ少年はその日を境にして、クラシック音楽の世界に少しずつ傾倒していったのでした… このレコードを紹介していた指揮者が、先日の21日に虚血性心不全で亡くなった作曲家の宮川泰さんであったことは言うまでもありません。
わたくしに音楽の扉を開いていただいた宮川さんに感謝してます。
白ではなく、真っ赤なスカーフでお送りしましょう。ご冥福をお祈りいたします。
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感無量な逸品です!
音楽だけで、場面が甦ってきました
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熱い男の燃えるアルバム
アニメサントラの原点
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wrote by galliano : 10:05 AM
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March 21, 2006
TVC068 ホンダ / シビック / 「聖歌隊」
TVC068:
"Choir"
by Wieden + Kennedy London
for Honda UK
ビデオポッドキャスティングのネタを探してたらこんなCMを見つけました。
1月にはウェブ上で公開されていたようなので知ってる人も多いかも知れませんが…
普通の映像に、いままでに聞いたことのない新鮮な音で新しさを加えている。
CMの中の要素を、ひとつ普通じゃなくするだけでCMアイデアが成立するという
好例です。公開から2週間で100万回再生されたというのも頷けます。
このCMなら、TVで数回しかオンエアしなくても、
あるいはTVでオンエアしなくても他のメディアで紹介される可能性が高い。
おおきな話題を作り出し、ウェブサイトの集客力を高めることにも成功している。
このCMについて、ワイデンアンドケネディのクリエーティブディレクターはこう解説しています。
「新しいシビックには運転のフィーリングの全てが備わっています。一方、音楽とはフィーリングこそが全てです。だからこそ我々は、聖歌隊が運転を『歌う』ことが、人間の感情を驚くほど強く高ぶらせるだろう、と考えました。このCMが目指したのは、大きな音や、速そうな音や、パワーを感じる音を活用するだけではなく、もっと些細な音、すなわちパワーウィンドウが締まる音や、ボールペンが転がる音などによって、運転というヒューマンな体験の新しい表現方法を発見することでした。この感覚は今まで誰も語ってきませんでしたが、誰もが普段感じている事なんです。」ガリ意訳 UKの自動車サイトより
このコメントには『うなずく力』がありますね。
聖歌隊は60人。120秒タイプからオンエアし始め、その後60秒、40秒と短縮版が放送されました。インターネットでも同時にキャンペーンのサポートが開始され、プリント媒体では全国紙と自動車関係の雑誌などに広告が掲載されました。撮影はスペインとイギリスの両方で行われています。
ビデオポッドキャスティング用の映像については
iTunesで検索すれば出てきます。
ホンダUKのシビックサイトからもDLできます。
【CMアイデアカテゴリー】
立派な状況の中でくだらない事をする+説明する+なりきる
"Choir" (120",60",40")
client : Honda UK
agency : Wieden + Kennedy London
creative director : Kim Papworth
director : Antoine Bardou-Jacquet at Partizan
Market :UK
year :2006
[TVC][01 立派な状況の中でくだらないことをする(Silly behavior in a serious situation)][19 説明する][27 なりきる]
wrote by galliano : 11:04 AM
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March 19, 2006
問題解決能力と網膜症
木曜日の朝、目覚めると右目がおかしくなっていた。
視野全体はなんともないのに、真ん中だけが暗くなっている。目をつぶると、暗く見えた部分に光の粒子が集まる。まるで強い光の残像が残っている感じだ。なんか寝てる間に目にライトでも当たってたのかなーと思って一日を過ごしてみたけど、夕方になっても症状は変わらない。これはおかしいと社内で話をしていたら、後輩が「それ網膜剥離ですよ!」と言うではないか。ひえー!これって失明につながる感じ!
ソッコーで神戸の目医者の友人に電話してみたら網膜剥離ほどのオオゴトではないという返事が来た。なるほど。ちょっと安心。そして次に聞いたのは、「今週末に飲み会があるんだけど、アルコールの摂取で悪化しないかな?」ってこと。「それはあんまり関係ないね」との返事が来たわけで。ああ良かった〜これでガリ☆ナイト(Gallianoを中心とした秘密の飲み会・第五回は3/17に終了)が開催できる。
しかしホントにヤバい病気が発生している可能性だってある。電話じゃわからない。ってことで、金曜日の朝、某テレビ局にしばかれに行く前に眼科に検査に行ってきました。その結果は、やはりオオゴトではないと。ただしちゃんと検査したいし、検査薬を点眼すると半日は近くのモノが見づらくなるので土曜日の朝もう一度いらっしゃい、というコトになった。わたくしはそれを承諾し、最後に一言聞いてみた。何が原因でしょうか?先生はこう答えた。「たぶんストレスでしょう」。
というわけで、ガリ☆ナイトが明けた土曜の朝、もう一度眼科に行って来ました。そして病名がほぼはっきりした。その名は「中心性網膜症」。ネットを調べてみるとこんな解説があった。
「中心性網膜症」は、網膜の中心部に障害が起こる病気で、昔から日本人に多く見られるものです。圧倒的に男性に多く、年齢的には30〜40歳代の働き盛りの人、特に事務系の仕事や頭脳労働に携わっている人に多く見られます。
良性の病気なので、たいていはほっておいても半年くらいで自然に治りますが、再発しやすいのがこの病気の特徴です。はっきりした原因はわかっていませんが、ストレスや疲労が引き金となって起こると考えられています。中心性網膜症を再発している患者さんのほとんどに、非常に強いストレスが見られることが、心療内科の調査でも報告されています。
なるほど。男性、3〜40代、頭脳労働、加えて最近のわたくしは強いストレスに晒され続けだ。心の表面が風雪に耐えてきた木造建築物の外壁のようにかさかさになっている。また、半年は治らず、再発しやすいとのコト。
よし、わかった。ストレスからは逃げられない。薬も一週間分しか出ていない…。これは明かに「放っておけ」ということを意味する。しかも「働き盛りの男性によく見られる目の病気」でもある。ならば、この病気とつきあうしかない。幸い左目には異常はないし、右目もドーナツ状に暗くボケてゆがみがあるだけで、中心の視力は1.5が確保されている。となると、自分でできるコトは、ストレスに強い自分を作るってことだけだ。医者はそんな言い方はせず、「とにかく静かにしてよく寝てください」としか言わなかったが。
このところ問題解決能力、というコトバが頭の中をぐるぐるしている。以前からずっと思っているコトだが、広告という仕事の本質は問題解決だ。広告はアートだ、クリエイトだ、表現だ、芸術だと短絡的に考える傾向もあるようだが、わたくしは問題解決こそが広告に求められているコトだと考えている。「広告はあるマーケティング的な問題を解決するために表現という道具の力を利用することが多い」というのが正しい理解だと思うし、問題解決ととらえれば広告には「広告しない」という選択肢だってありうるのだ…。だから仕事をしている時に何度も思う。自分は生粋のクリエーターではなく、問題解決士だなぁと。もともと広告屋は問題が発生している所に群がる習性があるものだし。
そこでストレスの話に戻る。ストレスと問題解決能力は直結している。この能力が低いままオトナになれば、ストレスの種だらけの世の中で、自分を防御することができず、壊れていくしかない。。だからこそ、ストレスをはねのけて楽しく人生を過ごすためには、決して他力本願にならず、自らの問題解決能力を高めなくてはならない。今回の目の病気には2種類のメッセージが込められている。ひとつは「お前の問題解決能力はまだまだ低い」ということ、そしてもうひとつは「お前がこれから出会うストレスはさらに強力なモノになるだろう」ということ。どちらにしてもこの能力を高めなくてはならないことはこの網膜が如実に語っている。
と考えると、目を休めている場合じゃない。モトモト原因は目じゃないのだ。というわけで日曜日は読書をして過ごします。ところでドーナツ状にゆがんでる部分を気にせず本を読むと文字ひとつひとつがバラバラになって紙の上で浮遊しているように見える。これは不思議なトリップイメージですよ。そこでひとつ思い出した。ハリーポッターと秘密の部屋にそんな紙の地図があった。あの映像を作った人は毎日がストレス漬けで、しかも中心性網膜症の経験があるんじゃないかな。なんてね。