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May 03, 2010

Peter Root "ephemicropolis"








砂曼荼羅をご存知でしょうか。チベット仏教の儀式の一つで、床に色の砂を巻きながら精緻な曼荼羅を描くというもの。完成まで数日という期間をかけながら、完成の儀式が終わるとホウキで掃いてしまうそうです。

今日ご紹介するPeter Root氏のアート作品"ephemicropolis"は砂曼荼羅にも似て、時間をかけて精緻な作業を行いながら、最後には消え去ってしまうもの。しかし違う点はホッチキスの芯を画材として使い、現代の都市イメージを表現するという所。映像を御覧下さい。見るだけで気が遠くなります。



題名のephemicropolisについてですが、調べてみると"Ephesus(エペソス)"というトルコの古代都市の名前がありました。多分ここから来ているのでは。

この作家に自分に似たものを感じたのでサイトに行ってみました。すると気になる作品があるわあるわ。
ホッチキスは最近発見したメディアのようですね。これ以前からCGで似た映像を作っています。また興味の対象が建築、それも内部デザインというよりは都市のランドスケープにある事は間違いありません。たとえば現実の街の上に巨大構築物があるという映像がありました。



こういった強烈な違和感のあるイメージは非常に現代的だと思います。僕も好きで、大自然を見るとよく夢想します。WOWさんの作るイメージにもあるし、映画「第9地区」でも出てきますね。古くはシド・ミードの都市絵画でも見る事ができますが、Google Earthと合成しているというプレゼンテーションは新しい。

サイトにはこの他にも都市的なものや、一過性、反復、構造、パターンをテーマとした作品が展示されています。どれも刺激的なイメージで面白い。連休どこにも行かない人は是非訪問を。

Peter Root Website

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 wrote by galliano




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