« Happy New Year ! | ホーム | 週刊ダイヤモンドにコラム掲載!「テレビCMよ、大志を抱け」 »

January 09, 2010

新しい動画配信が始まる。ワーナー・オンデマンド









「新しい動画配信の形 ワーナー・オンデマンド ブロガーミーティング」に参加して来ました。これは友人の徳力さんの会社、アジャイルメディア・ネットワークの主宰によるもので、新しくローンチした映画配信サービスワーナー・オンデマンドのプレゼンテーションを約40人のブロガーが受けるという形でスタートしましたが、これがなかなかスゴかったんです。

warner.jpg

このワーナー・オンデマンドは昨年の11月に100タイトルからソフトローンチしたそうですが、ワーナーでもこういった形で自社が直接顧客に自社作品を配信するのは初めてとのこと。これからはレア物やDVDとして発売されていない作品まで配信していく予定。昨年で85周年を迎えるワーナーには7000本の映画アーカイブと、4万時間分のTVシリーズアーカイブがあるそうです。

またこのワーナー・オンデマンドの最大の特徴は「映画の続きをモバイルで見る事ができる」というもの。最初はPCで見始めて、途中から携帯に切り替えて外出先から鑑賞することが可能です。もちろん逆も大丈夫。会員情報がPCと携帯と両方で紐付けられるからこそ出来る芸当とのことで、数カ国で始まっているワーナー・オンデマンドの中でも、これは日本だけで可能なサービスです。ちなみにiモードだけがこのサービスを受けることができます。僕のiPhoneは対応しておらず、残念無念。

Q&A.jpg

ソフトの鑑賞については、セルとレンタルの両方に対応しています。ただし現在セルでデータを受け取ることができるのはwindowsだけ。Macはレンタルのみの対応からスタートしています。これも早く改善して欲しいポイント。スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」など、手に入れて何度も見たい作品も数多くありそうですから。ちなみにシャイニングだと、レンタルは48時間で300円、セルは990円です。

ワーナーとエンドユーザーと直接触れることが出来る初のサービスということで『どのようなユーザーがどんな傾向の作品を鑑賞しているか』などのマーケティングデータも積極的に取得し、今後のコンテンツ制作に生かしていきたいと考えているそうです。始めからインターネットでの公開を目的とした作品も作られるだろうとの事でした。そうなると映画館での上映を前提とした2時間という作品の長さも変わってくるでしょう。良い短編を安く見れる時代が来たら嬉しいですね。

コンテンツ制作者自らが直接の配信元となりマネタイズを始めるというのは映画会社としては相当画期的な事なのではないでしょうか。ネットの回線状況がさらに良くなり、DVD程度の画質で見ることができるようになれば、最初に打撃を受けるのはレンタルビデオ会社かも知れません。僕も好きな「ニップ/タック」など、TVシリーズのDVDは借りて返しての連続がけっこう面倒なんですよね。その点オンデマンドなら家から出る必要がありません。

プレゼンテーションは日比谷のワーナー本社の試写室で行われ、終了後に新作TVシリーズ「フリンジ」の第一話を鑑賞しました。これは日本でも2月から大々的にレンタルとセルがスタートするシリーズで、プロデューサーはあのJJエイブラムス。第一話の制作費に10億をかけたという大作でした。SFとミステリーが入り交じったストーリーで早く第二話を見たくなりました!


fringe.jpg

■動画配信サービス『ワーナー・オンデマンド』 
 http://wod.jp/

■『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
 http://wod.jp/program/24/

■You Tube ワーナー・オンデマンド公式チャンネル
 http://www.youtube.com/wbondemand

■「新しい動画配信の形 ワーナー・オンデマンド ブロガーミーティング」まとめサイト
http://agilemedia.jp/report/20100107/review_64_0.html


;








« Happy New Year ! | ホーム | 週刊ダイヤモンドにコラム掲載!「テレビCMよ、大志を抱け」 »

[blog]
 wrote by galliano




Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...