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April 06, 2008
TVC093 Finnish railroad company / Brand / Monumental Environment Congress
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エコ広告はたいてい真面目でつまらんモノが多いのですが、ここではそうではないCMをご紹介。(最初の20秒ほどは海外広告賞応募用の企画説明ビデオですね。これについては後ほど解説)
ローマのコロッシアムで開かれているのは、世界の石像達による環境会議。自由の女神が出現し、パリのノートルダム寺院にいるガーゴイル達も集まっています。
小便小僧「みんな落ち着け!座れ!」
ミロのビーナス「環境汚染は私たちを破壊してしまう!」
男性の像「世界は洪水に見舞われるだろう!」
女性の像「しかし…どうしてアナタはキレイなの? 何が秘訣なの?」
ストーンマン「ノー。トレーニア、トレーニア(フィンランド語でトレーニングの意味)、ただトレインするだけだよ」
考える人「素晴らしいアイデアだ!トレイン(電車)!」
小便小僧「電車!素晴らしいアイデアだ…」
コピー「電車はなんでもシンプルに解決する(Train, It's that simple.)」
とてもシンプルなアイデアで、良い感じに肩の力が抜けた仕上がり。コピーもいい。thatというコトバがこれからのキャンペーンの広がりを示してますね。
最初のビデオ説明にもありますが、CM内でキレイな大理石肌を保っているストーンマンとはヘルシンキ駅の入り口横に立っている4体の石像のことで、フィンランドの国営鉄道VRの象徴でもあるそうで。誤解とはいえ、ストーンマンのコトバが皆の強い同意を得たというストーリー展開は、『エコはフィンランドから』というメッセージにもなっています。これはお堅いクライアントもなかなか「No」と言えない案だったのではないでしょうか。ランプを持つポーズが「トレーニング」であるという隠されたオチもフィンランド人には相当響いたのではないかと。かちっと合わさったパズルのような美しいCMです。
アイデアカテゴリは「あり得ない映像をリアルに作る」「擬人化」、電車を使う事で世界の石像達が喜ぶという、電鉄サービスの「意外な利用方法」の3つとしましょーかね。
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[TVC]
[02 ありえない映像をリアルに作る(Real-looking unreality)]
[06 意外な利用方法]
[16 擬人化する]
wrote by galliano