映画「パフューム」を見る。
香りは時間や映像の記憶と直結しているが、これまで映画で語られた事はなかった。まずその試みが新しい。また全体を通して限りなくダークかつグロテスクであり、後半には溜まっていたものを放出させるかのように強烈なエロスが爆発するスキャンダラスな要素も満載である。ストーキングもあり、ネクロフィリアという題材まで含んでいる。すなわち、この映画は新しいテーマで作られたド変態映画である。しかも原作は世界45カ国で1500万部も売れたそうだ。本宮ひろしは自分の元から独立した江川達也に「エロは売れる」と伝授したらしい。私はこの映画を見て確信した。「変態も売れる。」
しかし平日だったからか、客の入りはいまひとつだったね。そのぶんDVDレンタルはよく出るでしょう。個人的にはダスティン・ホフマンの白塗りにシビれました。